朝市は、海産物や野菜を生産者が露店で直接販売する処です。
そこに集まる人たちの社交の場でもあります。
日本各地には朝市がいくつもありますが、
中でも石川県の『輪島朝市』は有名です。
ところが、今年2024年の能登半島地震で大規模な火災が発生し
壊滅的な被害を受けたことは皆さまもご存じのことと思います。
この絵本は、その輪島朝市の活気ある風景を描いた1980年刊行の作品を
能登半島地震で大きな被害を受けた被災地復興の願いを込め、
福音館書店が復刊したものです。
輪島朝市に集まる人々の営みを朝市のひとびとのかたりで
やさしく丹念に描かれた作品。
今も続いていたであろう朝市の光景に思いをはせながら、
お子様と一緒にお読みになっては?
本作品の利益は、令和6年能登半島地震災害義援金として日本赤十字社に
寄付されるそうなので、ご興味のある方は是非この「絵本で支援」に参加されては?
『あさいち』
え= 大石可久也
かたり=輪島・朝市の人びと
1980年1月1日 かがくのとも発行 1984年4月2日 第1刷
2024年4月1日 第7刷
定価:1100円(本体1000円+税10%)
出版社:福音館書店