アート&カルチャー


第240回 静岡市立芹沢_介美術館
SHZUOKA CITY SERIZAWA KEISUKE ART MUSEUM
静岡県静岡市




3月に入ると花の名所が梅から次第に桜に移ってきます。
梅まつりから桜まつりへ。
3月は春爛漫とともにアート日和の季節です。

さて今回ご紹介するミュージアムは、静岡県静岡市登呂公園の一角に静かに佇む「静岡市立芹沢_介美術館」。

染色家・芹沢_介(1895〜1984)の作品と蒐集を展示・収蔵する美術館です

芹沢から郷里、静岡市に約600点の作品と彼が蒐集した世界の工芸コレクション約4500点からなる 作品群を寄贈されたのを機に静岡市は、弥生時代の遺跡として知られた登呂の地に素晴らしい施設を建設。

1981年6月、静岡市立芹沢_介美術館が誕生しました。以来美術館は芹沢_介の調査研究、年4回の企画展、 美術資料の貸出等の活動を続けています。

ところで、芹沢_介は、明治28(1895)年静岡市に生まれ育ちました。東京高等工業学校(現・東京科学大学)工業図案科卒業後、 民藝の柳宗悦に師事。沖縄の染物・紅型(びんがた)に出会ったことを機に、型染めを中心とした染色に邁進。

従来の伝統的染色のジャンルにとらわれない、クリエイティブな作品を次々制作し注目を集めました。

また染色にとどまらない幅広い仕事に取り組み、分かりやすく温かな作風で現在でも多くの人々に愛好されています。

1976(昭和51)年にはフランス政府から招聘をうけてパリで大規模な個展を開催、大成功をおさめています。 また、同年に文化功労者となり、1984(昭和59)年4月、88歳でなくなりました。

静岡市立芹沢_介美術館までの公共交通でのアクセスは、静岡駅南口から22バス利用「登呂遺跡」行き約10分、終点下車で便利。。 また、車の場合は、東名高速静岡ICまたは、日本平久能山スマートICより10分。登呂公園の有料駐車場利用となっています。

uu 登呂遺跡バス亭からは、標示に従って遺跡を見ながら進むと「石水館」と呼ばれる個性的な美術館建物が出迎えてくれます。

美術館本館(石水館)は、建築家・白井晟一(しらい・せいいち)設計の紅雲石と名付られた韓国産の赤い御影石が 印象的な雰囲気を持つ外観です。

所々に入ったスリットによって中庭の噴水が姿を現わし景色が変わるこの御影石に囲まれたアプローチが導く先にエントランスがあります。。

池を中心に展示室を配し、室内に入れば楢の無垢材で組まれ、部分的にはオニキスがはめ込まれているという天井装飾など など今では考えられないゴージャスな内外装に驚きます。

芹沢_介の作品やコレクションだけでなくこの建物もまた、「公共建築百選」に選出されているように見所満載の魅力なんです。

さて、常設展示では、芹沢作品の中核となる型染めの多様な作品を観ることがっできます。

型染は日本に古くからある伝統的な染色技法で、渋紙を彫った型紙と、もち米を主原料料とする防染糊を用いて布を染める技法。

芹沢は型染を始めた1930年から最晩年まで半世紀以上にわたり型染を手がけ1956年には「型絵染」で重要文化財保持者(人間国宝)に認定されました。

彼の多岐にわたる染色作品にはのれん、屏風、着物、帯、絵本、カレンダー、うちわなどなど日々の暮しを彩る品々。

彼の生み出した模様も膨大で文字、植物、人物、風景などなど。これら多岐にわたる作品の数々を常設展示室で観ることができます。

さらに芹沢の蒐集も膨大で世界から集めた工芸品の蒐集も超一流で「芹沢コレクション」と呼ばれる作品群は、その数約4500点を超えるとか。

今回開催されている企画展「語り合う布たちー芹沢_介が集めた世界の染織」では芹沢が蒐集した世界の染織品の中から世界各地から芹沢のもとに 集まった約200点の染織品が展示されています。

展示室の前半で展示されている代表的芹沢作品とともに楽しむことができます。

ミュージアムショップでは芹沢_介関連書籍やポストカードをはじめさまざまなグッズが取り揃えられていますので、 お立ち寄りになっては?

お気に入りの一品に出会えるかもしれません。

また、お時間があれば隣接する登呂遺跡や静岡市立登呂博物館に立ち寄られるのもいいかもしれません。

また、日曜日と祝日は、美術館の附属施設として芹沢没後、東京・蒲田から移築した「芹沢_介の家」が公開されていますので、 見学することができます。




















【赤ちゃん連れのお母(父)様へ】


















静岡市立芹沢_介美術館 アプローチ


静岡市立芹沢_介美術館 石水館 外観

  

静岡市立芹沢_介美術館 石水館 エントランス


静岡市立芹沢_介美術館 石水館 玄関ホ―ル   


「語り合う布たちー芹沢_介が集めた世界の染織」展チラシ
2026年1月4日(日)〜3月15日(日)


『50の作品でたどる 芹沢_介年の軌跡』
文・編集・発行 静岡市立芹沢_介美術館 













施設情報


静岡市立 芹沢_介美術館

住所:静岡県静岡市駿河区登呂五丁目10番5号

TEL:054-282-5522


開館時間:
9:00〜16:30


休館日:月曜日、(祝日除く) 祝日の翌日、年末年始、展示替え期間中

入館料:
一般 420円/高大生 260円 ・小中学生 100円


詳しくは直接お問い合わせいただくか
静岡市立芹沢術館をご覧ください。

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