東京は3月末に桜満開を迎え青空の下和やかな宴が続いています。
しかし、そのお花見風景も日本の足元の地政学的リスクを考慮すると複雑。
皆さまも楽しみ方を色々工夫されているところが例年にない情景だったような。
さて今回ご紹介するミュージアムは、静岡県静岡市登呂公園に位置する「静岡市立登呂博物館ー登呂遺跡」です。
登呂の弥生集落は、安倍川の洪水により押し流された土砂が堆積して形成された自然堤防上に造られているそうです。
集落には、北東から南西の方向に広がる小高い土地を利用して竪穴状平地建物12棟、
高床倉庫2棟が建造。水田はその南につくられています。
弥生時代の水田を研究する際の基準とされているとか。
ところで、この遺跡の発掘は、戦時中の1943年(昭和18年)7月10日、軍事工場建設の際発見され、
戦後間もない1947年(昭和22年)には考古学・人類学・地質学など各分野の学者が加わった
日本で初めての総合的な発掘調査が行われ、8万平方メートルを超える水田跡や井戸の跡、
竪穴状平地建物・高床倉庫の遺構が発掘されたそうです。
この他にも、農耕や狩猟、漁労のための木製道具や火起こしの道具、占いに用いた卜骨などが出土。
このように大量の土器・木製品などの出土品とともに、住居跡・倉庫跡などの居住域と水田域が一体となって発掘されたことから、
「弥生時代といえば水田稲作」というイメージが定着する契機ともなったそうです。
この登呂遺跡の発掘調査をきっかけに日本考古学協会が発足されるなど、
戦後の日本考古学の出発点としても記念すべき遺跡だそうですから学校行事で
見学した方もいらっしゃるかもしれませんね。
そこで、今回は春休みのお子さま連れにおススメのスポットとしてご紹介しましょう。
鉄道でのアクセスはJR静岡駅南口から約10〜15分。JR静岡駅南口バスターミナル22番のりばから
石田街道線『登呂遺跡』行きで終点です。
車では東名静岡ICから約10分または東名日本平久能山スマートICから約10分ルートもあります。
さて、筆者は今回はバスでアクセスしたので、バス停から案内板に従って登呂遺跡を見学しながら
「静岡市立登呂博物館」へ向かいました。
1Fでチケットを購入。まずは1F「弥生体験展示室」から見学をはじめましょう。
登呂博物館のコンセプトは「参加体験ミュージアム」。
登呂遺跡の貴重な出土品や資料の展示に加え様々な体験コンテンツを通じて、
約2000年前の弥生時代の暮らしを追体験することができるようなコンテンツが豊富です。
1F「弥生体験展示室」では、登呂遺跡の住居、高床倉庫、祭殿が約80%のスケールで縮小復元され、
壁一面に弥生時代の自然や登呂ムラの暮らしが描かれているのが印象的!
弥生時代の登呂ムラにタイムトリップしたような気分になれる展示が新鮮です。
土器づくり、田植え、稲刈り、脱穀、火起こしなどの疑似体験が楽しめる体験型の展示室です。
土器や木製品に触れ、再現された住居や高床倉庫を間近に見ることで、
登呂ムラの生活を実感することができます。
展示室内では、弥生時代の人たちが着ていた「貫頭衣」をフリーで身につけることができます。
さて、お子さまからお年寄りまで楽しめる「弥生体験展示室」で弥生体験したら、2Fにすすみましょう。
2F 常設展示室では、「登呂ムラと稲作」、「登呂遺跡の記憶(登呂遺跡の歴史)」を主なテーマに、
登呂遺跡から発掘された出土品等が展示されています。
平成28年(2016年)8月に国の重要文化財に指定された出土品775点のうちの約200点、全400点ほどの資料が
展示されています。
常設展示室に展示されている出土品のほとんどは、弥生時代の人々が実際に手に触れ、使っていたもの。
中国大陸から伝わったとされる機織具、鹿骨の釣針や丸木船などの出土品からは2000年前の登呂ムラ生活が
よみがえってくるようです。
屋上テラスからは、登呂遺跡の全景を見わたすことができます。
また晴れた日には、富士山も望むことのできるビューポイントとなっていますので、
利用してみては?
春休みの一日2000年前の日本の原風景を体感しに登呂遺跡と登呂博物館にいらしてみませんか?
一時都会の喧噪を忘れることができるかもしれません。
お時間あれば隣接する「静岡市立芹沢_介美術館」に立ち寄られるのもおススメです。
。
【赤ちゃん連れのお母(父)様へ】
オムツ替えは1F女性用トイレにベビーベッドが設置されています。

登呂遺跡 案内板

登呂遺跡(左手) 登呂博物館(奥)

登呂遺跡 復元建物

登呂遺跡 復元建物

静岡市立登呂博物館 エントランス

静岡市立登呂博物館 「弥生体験展示室」

静岡市立登呂博物館 「弥生体験展示室」

静岡市立登呂博物館 「常設展示室」

静岡市立登呂博物館 「常設展示室」

静岡市立登呂博物館 「常設展示室」
静岡市立登呂博物館
特別史跡 登呂遺跡
住所:静岡県静岡市駿河区登呂五丁目10―5
TEL:054-285-0476
開館時間:
9:00〜16:30
登呂遺跡公園は24時間解放
※駐車場の利用時間は8:30〜17:00
休館日:
・月曜日(月曜日が祝日の場合はその翌日)
・祝日・振替休日の翌日
・年末年始(12/26〜1/3)
観覧料:
登呂遺跡、博物館1階(体験展示室を含む)、
屋上テラスは無料で観覧できます。
博物館2階(常設展示室、特別・企画展示室)は、観覧券必要
入館料:
一般 300円/高大学生 200円 ・小中学生 50円
詳しくは直接お問い合わせいただくか
静岡市立登呂博物館をご覧ください。
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