アート&カルチャー

第239回 澤田政廣記念美術館
Sawada Seiko Memorial Museum
静岡県熱海市    




日本を初め欧米諸国にも大寒波が押し寄せている今日此の頃、、
皆さま健やかにお過ごしでしょうか?

地球温暖化による夏の猛暑の裏返しであれば、冬の大寒波もまだまだ続きそうですね!

免疫力をつけて、のりきりましょう。

さて今回ご紹介するミュージアムは、静岡県熱海市にある熱海梅園の高台 に位置する「熱海市立澤田政廣記念美術館」。

文化勲章受章の彫刻家で熱海市名誉市民である澤田政廣(さわだせいこう 1894〜1988)の彫刻、絵画、 コレクションなどを展示している美術館です。

ところで、澤田政廣(本名寅吉・1894−1988)は、昭和の木彫界のレジェンド。静岡県熱海市に生まれ育ちました。

19歳で彫刻家を志し、遠縁にもあたり、高村光雲の高弟でもある山本瑞雲に師事。その後、太平洋美術学校でデッサン、塑像など西洋の彫刻技法を学びました。

西洋の技法と美意識を日本の伝統木彫に取り入れるスタイルを確立します。

巨大な一木からノミの跡を残して彫り出す技法が特徴で、大らかで浪漫的な仏像や神像、人物像等に定評があります。

第3回帝展に出品した《人魚》で初入選をはたし、 第5回帝展では《銀河の夢》が特選となりました。

また、東京美術学校彫刻科別科で朝倉文夫等の指導を受け、37歳で帝展の審査員にもなります。

46歳の時三木宗作と正当木彫家協会を設立、木彫界で新たな芸術活動を主宰しました。

日展を中心に活動を続け、特に仏教的テーマの作品に力を注ぎました。 、 そして、93歳で没するまで、多くの木彫作品を初め、絵画、陶芸、版画、書など、 さまざまなジャンルで活動を続けました。

そんな澤田政廣の人と作品を紹介する郷里の美術館が「澤田記念美術館」です。

アクセスは、熱海駅からバス利用の場合では1番のりば 伊豆箱根バス 相の原団地行き 「澤田記念美術館」バス停下車 徒歩2分。

来宮駅からは、伊豆箱根バスで 相の原団地行き「澤田記念美術館」バス停下車 徒歩2分となります。

また、車の場合は、澤田政廣記念美術館正面駐車場 に12台の駐車スペースがあります。

観梅と兼ねる場合は熱海梅園停が便利です。

熱海梅園でチケットを購入し澤田政廣記念美術館の案内標示に沿って園路を登って行くとほどなく 左手前方に美術館建物が見えてきます。

さらに進むと美術館玄関前に設置されている《海の賛歌》が出迎えてくれます。

美術館に入館するとエントランスホールの天井を飾るステンドガラス《飛天》に魅せられます。

「絵付けの技法」が用いられたという直径5mのステンドガラス作品です。

作者澤田好みの縁起の良いモチーフで構成された作品が、来館者へのおもてなしの心を表現しているとか。

美術館の主な展示作品は、澤田政廣作品の彫刻200点、、絵画1200点、その他180点、澤田政廣を囲む人々の作品240点。、 さらに澤田政廣のコレクション4690点、総計6500余点に及ぶとか。

それら作品を年間スケジュールに沿って展示されています。現在は常設展に加え特別展「澤田政廣コレクションで 世界旅行〜馬と旅する世界旅行」と題し、政廣自身の干支馬に関する作品のほか、 エジプト木棺上蓋、遊牧民族の櫃、世界のランプなど貴重な国外のコレクションを 一度に鑑賞できる構成になっています。

早速展示作品を観てゆきましょう。

1Fの見所まずは、《銀河の夢》と題する澤田政廣30歳の意欲作!やすりを使わずに すべてノミで仕上げたという 木肌のテクスチャーが素晴らしい作品。

すでに制作から100年以上経過して木から年輪が浮き出てきている木製彫刻ならではの美しい作品です。

次は《人魚》。谷崎純一郎著「人魚の嘆き」に着想を得たという作品。 アクロバティックなポージングが大胆な作品。とても1木から彫り上げたとは思えない 第3回帝展で初入選した作品です。

次に《白日夢》と題する病を患って死と向かいあった時期の作品とか。

《湖畔に立つ姫》は、作者が富士五湖でコノハナサクヤヒメの姿を思い浮かべて制作された作品だとか。

次の作品は《蓮華》第15回日展に出展された晩年の仏像作品です。

その他1Fには亡くなるまで精力的に創作された日本の伝統である木彫による近代彫刻の数々が 展示されていますのでゆっくりお気に入りをみつけるのもいかもしれません。

また、特別展「澤田政廣コレクションで世界旅行〜馬と旅する世界旅行」では澤田政廣の蒐集した海外の品々が展示されています。

特に《木棺上蓋》、海外のアンティークランプなど珍しい品々が見所です。

美術館の緑の庭園には、玄関前の《愛の賛歌》を初め《蒼穹》、《ともしび》などブロンズの作品が展示されていますので、お見逃しなく!

熱海梅園の梅を楽しみがてら熱海梅園の一角にある「澤田政廣記念美術館」にいらしてみませんか?

「彫刻家であり、画家であり、詩人で、音楽を解する作家でありたい」との願いを持って創作活動を続けた作家の作品は 梅の花に劣らず美的感性を刺激してくれるでしょう。

四季折々訪れるのもおススメです。






















【赤ちゃん連れのお母(父)様へ】











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澤田政廣記念美術館


<飛天> 1987年 ステンドグラス


左:、<銀河の夢> 木彫 1924年 
右<人魚> 木彫 1969年


<湖畔に立つ姫> 木彫 1964年


<白日夢> 木彫 1927年


<蓮華> 木彫 1983年


木棺上蓋


<蒼穹> ブロンズ 1960年 

熱海梅園から澤田政廣記念美術館を望む








施設情報


熱海市立 澤田政廣記念美術館

住所:静岡県熱海市梅園町9-46

TEL:0557-81-9211


開館時間:
9:00〜16:30(閉館)
*入館は16:00まで


休館日:月曜、 *祝日の場合は開館、1月上旬〜3月上旬の熱海梅園梅祭り期間は無休 *展示替え等により臨時休館あり、年末年始は開館

入館料:
大人 380円/中高生 250円 ・小学生 無料


詳しくは直接お問い合わせいただくか
澤田政廣記念美術館をご覧ください。

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