東京国立近代美術館工芸館は、近代美術の中でも工芸およびデザイン作品を展示紹介する、
東京国立近代美術館の分館として、昭和52(1977)年11月15日に開館しました。
東京国立近代美術館
http://www.momat.go.jp/
東京国立近代美術館工芸館
http://www.momat.go.jp/CG/cg.html
東京の中心、北の丸や千鳥が淵辺りにいらしたことがある方は、特徴ある煉瓦造りの洋館を眼にしたことがあるかもしれません。工芸館の建物は、明治43(1910)年3月に陸軍技師・田村鎮(やすし)の設計により、旧近衛師団司令部庁舎として建築されました。この建物は、明治洋風煉瓦造り建築の一典型として重要文化財に指定されています。
工芸館では、明治以降の日本と外国の工芸およびデザイン作品を収集。とくに多様な展開を見せた戦後の作品に重点が置かれ、陶磁、ガラス、漆工、木工、竹工、染織、人形、金工、工業デザイン、グラフィック・デザインなどの各分野にわたって、総数約2600点(平成19年3月31日現在)を収蔵されているそうです。
2007年12月14日より工芸館では、開館30周年記念展U「工芸の力ー21世紀の展望」
(The Crafts Gallery 30th Anniversary Exhibition II
The Power of Crafts:
Outlook for the 21st Century)が開催されています。(2008年2月17日まで)
新しい造形を生み出す14人の作家の活動を通して21世紀の工芸世界を展望するとともに、その造形世界の魅力を紹介されているというので、早速取材に。
東京メトロ東西線竹橋駅から、お堀に沿ってジョギングする人たちを横目に、
東京国立近代美術館前の坂を5分ほど上っていくと、
赤煉瓦建ての瀟洒な建物が青い空を背景に姿をあらわします。
こちらが、東京国立近代美術館工芸館です。
前庭には、丁度工芸館が映しだされる位置に彫刻作品が設置されていて、目を引きます。
建物中央のエントランスに進むと、開催中の開館30周年記念展U「工芸の力ー21世紀の展望」のポスターが展覧会への期待を高めます。
入り口を入ってすぐの受付でチケットを購入し、アンティークな階段を上がり、早速2階の展示室へ。
2階中央ホールと南に面した休憩室には、美しいフォルムの椅子が備えられていて、一休みも楽しそう。
展示作品は、ガラス、染織、漆、木工、金属、テラコッタ、陶磁など、素材は同じでも従来の工芸作品とは一味も二味も違う表情をみせています。
どの作品も個性的で魅力的。
形も大きさも素材も様々。本当に小さな作品から巨大オブジェまで。しかし、素材と対峙した作家の技の冴えは見事!
これが工芸作品?現代美術では?と思うような作品が多いのに驚かされます。
展覧会の解説にある、「これまでの工芸や美術の枠ではくくることのできない、
その中間的領域の作品」、「新たな世界を構築しつつある」作品なのでしょうか。
とにかく、飛び切りのクオリティにうっとりし、ほんもののオーラが飛び交う快感に浸れます。
作品数は、多くもなく少なくもなく、ゆっくり一点一点丁寧に見られるのがいいですね。
展示方法も工夫があって楽しめました。
なぞなぞのような作品展示も。
いらしてのお楽しみ!
開館30周年記念展U「工芸の力ー21世紀の展望」で工芸の「今」を感じてみませんか?
また、工芸作品を通して日本のクリエイティビティの可能性を展望しにいらしてみませんか?
工芸館では、2月26日から5月11日まで、所蔵作品展 「近代工芸の名品―花と人形 」が開催されます。花を形象した近代工芸の名品や人の形象を主題とした様々な作品が展示されるようです。こちらも楽しみですね。
また、各展覧会会期中の水・土曜日には、タッチ&トークというユニークなイヴェントも実施されているので、詳しくはホームページでご確認ください。
一階のミュージアムショップでは、展覧会カタログや絵ハガキなどが購入できます。
お気に入りの作家さんの作品が手にいれられるかも。
お天気の良い日なら、工芸館で作品を堪能した後は、北の丸公園近辺を散歩するのも気持ちが良いかもしれません。
ランチやカフェは、東京国立近代美術館のクイーンアリス・アクアが便利です。
また、車でいらっしゃる方は北の丸公園のパーキングが混んでいなければ、利用できます。
赤ちゃん連れのお母様へ:
工芸館には、ベビーカーでお入りになれます。館のベビーカーのレンタル、また、エレベーターの使用については、受付でご相談くださいね。
おむつ替えは多目的トイレにおむつ替えシートがあります。授乳スペースについては、受付でご相談ください。
このコーナーでは、お子様連れで楽しめる皆さまの気に入りの
美術館情報を募集しています。
お問い合わせフォームから、是非お寄せください。
また、このコーナーへのご意見・ご感想もお気軽にお寄せくださいね。
お待ちしております。
東京国立近代美術館工芸館
杉本繁《風の韻》1988年
(東京国立近代美術館蔵)
東京国立近代美術館工芸館
東京国立近代美術館工芸館
見澤英子 《セルリア》2007年
(個人蔵)
photo by Taku Saiki
北村武資 《浅黄地透文羅裂地》1996年
(東京国立近代美術館蔵)
photo by Taku Saiki
北川宏人 《TU07005−スキンヘッド》(部分)2007年
(個人蔵)
photo by Taku Saiki
猪倉志 《立体の水 07-09》2007年
(個人蔵)
《立体の水 07-15》2007年
(個人蔵)
photo by Taku Saiki
塩谷良太 《Ceramic Clip 007》2005年
(個人蔵)
photo by Jun Tamaoki
東京国立近代美術館工芸館
住所:
東京都千代田区北の丸公園1-1
TEL.03−5777−8600(ハローダイヤル)
詳しくは、直接、お問い合わせいただくか、
東京国立近代美術館工芸館ホームページをご覧ください。
*こちらの記事は、東京国立近代美術館工芸館より許諾を頂いております。