アート&クラフト

第28回 東京おもちゃ美術館
TOKYO TOY MUSEUM(東京都新宿区)

今年(2008年)の4月20日、東京おもちゃ美術館が新宿区四谷に誕生しました。

東京おもちゃ美術館
http://goodtoy.org/ttm/

昨年ブログでご紹介した、東京中野に「世界のおもちゃと友達になろう」というスローガンのもと、1984年から開館されていたおもちゃ美術館が、移転、リニューアルオープンした施設です。


廃校になった四谷第四小学校の伝統ある建物を生かしたいという地域の方と 手狭になったおもちゃ美術館との素敵な出会いで実現されたとか。


NPO法人日本グッド・トイ委員会が、200名のボランティアスタッフ「おもちゃ学芸員」の支援のもと、未来を担う子どもたちに健全な「おもちゃ遊び」の場を提供する目的で、運営されています。


東京メトロ丸の内線四谷三丁目駅からお子様連れで徒歩7分ほど、 新宿通りから北へ少し入っていくと、 学校らしい建物に「東京おもちゃ美術館」と書かれたレンガ色の垂れ幕が。

この元四谷第四小学校の約半分のスペース(もう半分は地域のコミュニティープラザ「四谷ひろば」)を使って、おもちゃを創る、遊ぶ、学ぶ、楽しむ、多世代交流のミュージアムが展開されています。


エントランスホールから階段で2階に上っていくと、踊り場の正面に、美術館のネームプレートと、その下に東京おもちゃ美術館設立基金に寄付をされた、一口館長の方々のお名前のディスプレイ。(弊社もほんの一口協力させていただきました。)

一口館長とは、この美術館設立基金への寄付を通じて館の健全な運営やサービス向上に支援をおくるしくみです。


2階インフォメーションでチケットを購入し、お子さまサイズのエントランスゲートをくぐると、いよいよおもちゃの国の始りです。


展示は、世界のグッド・トイの紹介から始まります。
日本グッド・トイ委員会が選定してきた数々のグッド・トイや、最新の選定トイを見たり、手に取って遊んだりすることができます。


次の企画展示室では、オープニング企画展「アジアの玩具T」が開催中。
アジアの手工芸品のようなたくさんの玩具を見ることができます。
中国の、わらで精巧に編まれた玩具など珍しい展示も。
旧い玩具もあるようなのですが、保存状態が良いのに驚きます。


第4展示室はおもちゃの森。

靴を脱いで上った総ヒノキ貼りの床からは、木の良い香が漂います。
センターハウスの下にはイギリス製の木の模型自動車。
隠れ家のような上階には、大人も上って楽しめます。

周囲には、木の砂場やドールハウス、小さいお子さまが大好きな大型からころツリー。
めずらしいのが、播州そろばんの遊び場です。そろばんの玉がいっぱい詰まったお砂場での玉拾いは、結構難しく、ゲーム感覚ではまります。

大人も子どもも、このおもちゃの森に迷いこんだらなかなか出てこられないかも。


今度は3階に上ってみましょう。
第5展示室の「おもちゃのまち きいろ」は、ごっこ遊びの宝庫。
ごっこショップやおままごとの台所はおもちゃというよりすばらしい木工作品。

丁寧に木で作られた野菜、果物、魚などが並べられたお店。かわいい刺繍がほどこされた買い物袋などなど、木のぬくもり、手のぬくもりがいっぱいの手作りのショップは、お子さまだけでなく大人も見ているだけで楽しいですね。



お店やさんごっこの後は、ミニサイズのお台所でおままごと。ミニサイズの真新しい畳の香りの良いこと!

おもちゃのまちやおもちゃの森のおもちゃ、美術館の展示棚やしつらえのほとんどが日本各地の木工職人さんたちの手作り。
なんて贅沢なんでしょう。


ミュージックコーナーには、音の出るおもちゃがあり、実際に奏でるのも楽しいですね。


お隣の「おもちゃのまち あか」には、なんと竹でできた子どもサイズの本格的お茶室が設けられています。
にじり口もあって、お子さまも日本の伝統文化の茶の湯を、実際に身近に体験することができます。

このまちには日本のつちのおもちゃコーナー、昭和の玩具コーナー、万華鏡コーナーなどがあり年長者には懐かしいかもしれません。


そして、次はゲームの部屋。ヨーロッパ製のどっしりと木でできた、インテリアにもなりそうなボードゲームやテーブルゲームなどが充実。実際に楽しく遊べます。

この階のおもちゃこうぼうでは、簡単に作れるおもちゃ作りの体験ができます。
スタッフの方が丁寧に教えてくださいますので、お子さまにとって、素敵なお土産を持ち帰ることができますね。


さて、さて、もっと遊びたいみなさん、ブロック遊びの好きな皆さんには、クリックスというベルギー生まれのブロック遊びの部屋が用意されています。中央には、かっこいいスポーツカー、フェラーリの実寸大作品が展示。こちらでは思う存分ブロック遊びが楽しめます。

遊び疲れた時、のどが渇いた時、一休みしたい時には休憩室が利用できます。 お弁当を持って遊びにいらした方はこちらで。 土曜、日曜にはパンの販売もあるそうです。

また、エントランス横には、おもちゃショップAptyがありますので、美術館オリジナルグッズやお気に入りのおもちゃをさがすのも楽しいかもしれません。


東京おもちゃ美術館では、ゲーム体験会やワークショップが随時開催されていますので、 お出かけの際には、美術館ホームページでご確認くださいね。
また、おもちゃ病院もありますので、眠っていた大事なおもちゃを再生できるかも。

東京の四谷に生まれてほやほやの東京おもちゃ美術館、「遊びを通して物づくりの喜びを子どもたちに伝えたい」、「大人たちがもっと楽しく子どもと遊べる手伝いがしたい」、「やりたいことを探す青少年の手助けをしたい」、「シニアがこどもたちのために活躍できるチャンスを提供したい」というミッションをかかげ、おもちゃを媒介にした貴重な場として発展していくことでしょう。


お子さまはもちろん、ママもパパもおばあちゃまやおじいちゃままで、童心に帰ってたっぷり遊べる東京おもちゃ美術館に遊びにいらしてみませんか?


赤ちゃん連れのお母様へ: オムツ替えは1階のバリアフリーのトイレにオムツシートがあります。授乳については、インフォメーションコーナーでご相談ください。







このコーナーでは、お子様連れで楽しめる皆さまの気に入りの 美術館情報を募集しています。 お問い合わせフォームから、是非お寄せください。
また、このコーナーへのご意見・ご感想もお気軽にお寄せくださいね。
お待ちしております。



東京おもちゃ美術館

東京おもちゃ美術館

グッド・トイてんじしつ

繊維機械館

きかくてんじしつ

動力の庭

おもちゃの森

ミュージアムカフェ

おもちゃのまち きいろ

ミュージアムカフェ

おもちゃのまち きいろ

ミュージアムカフェ

おもちゃのまち あか 茶室

ミュージアムカフェ

おもちゃのまち あか

ミュージアムカフェ

ゲームのへや

ミュージアムカフェ

おもちゃこうぼう

ミュージアムカフェ

ブロックのへや

ミュージアム情報

東京おもちゃ美術館

住所:
東京都新宿区四谷4-20 四谷ひろば内
TEL.03-5367-9601

詳しくは、直接、お問い合わせいただくか、
東京おもちゃ美術館をご覧ください。

*こちらの記事は東京おもちゃ美術館より許諾を頂いております。