ケータイサプリWEBマガジン

「ちひろ美術館・東京」のバリアフリー

記念すべき第一回目は東京の練馬区にある
「ちひろ美術館・東京」を取り上げます。
http://www.chihiro.jp/tokyo/index.htm
数多くの絵本の挿絵を手がけた岩崎ちひろさんの絵本
皆さまも一冊や二冊は手にとったことがあると思います。

小さい子供達を慈愛に満ちたまなざしで描かれた絵は
年齢を問わず人気がありますね。

青梅街道から少し入った住宅街に美術館はあります。
玄関脇にハンディキャップの方用一台と３台の駐車スペース。

入り口をはさんでショップとカフェ。
土曜日の昼さがり、あかちゃんを連れた若いご夫婦二組にすれちがいました。
一階には中庭をはさんで、展示スペースとちひろさんの仕事部屋。中庭には春の草花が満開。

彼女の長年のお住まい跡地が美術館となり、親しまれていましたが、近年建て替えられ、小規模ですがとても魅力的な美術館になっています。
私達がまず最初にこのコーナーでとりあげたいと思ったのは、
あかちゃん連れのお客様に対する心配り。バリアフリーといっても心地良い「授乳室」まで完備している美術館は本当に少ないのです。

蛇足ですが、昨年東京国際フォーラムのイヴェントに参加した
スタッフがなげいていました。
公立の施設をお仕事やプライベートで使おうとしても
授乳させる場所がない。
身障者用のトイレを案内されて愕然となったというのです。
考えてもみてください。トイレでお食事できますか？
バリアフリーといっても実情はこんなものなのですね。

その点「ちひろ美術館・東京」は正真正銘バリアフリーに対応しています。
http://www.chihiro.jp/top.html
（トップページから「ちひろ美術館・東京」をクリックし、フロア案内図の上の「バリアフリー情報はこちら」をクリックしてください。）

「みんなをやさしい気持ちにするちひろ絵画」

展示室では中央のソファで休んでいる中年の女性と
ママに連れられた２，３歳の女の子とが
席を譲り合ってほほえましい会話をかわしていました。
その会話を周りにいた人達も笑顔で聞いていたり・・・

ちひろさんの絵の暖かさが、来ている人の心にも響いて
穏やかなコミニュケーションが生まれるのでしょう。
パパに抱かれている赤ちゃんや子供達も
騒いだり大声をだしてはいませんでした。

２階は授乳室のある明るい「こどものへや」と図書室。
「こどものへや」にはぬいぐるみや絵本が備え付けられ
授乳スペースと給湯設備などが整っています。

図書室ではお気に入りのスペースで、絵本を心おきなく読むことができます。
スタッフもつい色々絵本を選んで素敵な木の椅子でしばし読書。

時間が押していたのでカフェは次回と横目で通り過ぎ
ショップでステキな一筆箋を買いプチハッピーな気分で館を後にしたのでした。

「ちひろ美術館・東京」はあかちゃん連れで楽しめるハナマル美術館です。

お子さまのいるママたちもアートを楽しめる環境を増やしたいですね！
もちろんみんなが楽しみを共有するために
マナーを守ることはいうまでもありませんが・・・

（文・編集部Ｋ　写真・編集部Ｍ）

＊こちらの記事は、絵本の樹美術館より許諾を頂いております。

このコーナーでは、お子様連れで楽しめる皆さまの気に入りの
美術館情報を募集しています。
info@ktai-supli.jpまで是非お寄せください。