第4回 続・ Boulevard de Raspail (ラスパイユ大通り)
〜Raspail Bio Marché(ラスパイユ・ビオ・マルシェ)〜



”Flânerie ”(そぞろ歩き)第4回目は、前回に続き、6区のラスパイユ大通り(Boulevard de Raspail) に日曜日ごとにたつBIOマルシェをご紹介。

パリでは、毎日の生活に当たり前のようにオーガニックをとりいれる人たちが増えていることは前回でもご紹介しました。

日曜日には、ビオ・マルシェ、平日は、Naturalia(ナチュラリア) などのビオ・スーパーそして最寄のビオの専門店を活用している方が多いよう。

さらに、最近徐々に増えているのが、Letters from Europeでご紹介しているCSA・生産者と消費者が食料生産のリスクと利益を分け合う形の農業経営に参加するというライフスタイル。フランスではAMAPという組織が活動しています。

Letters from Europe
http://letters-from-europe.ktai-supli.jp/

CSAは日本が発祥の地の一つといわれますが、共同購入組織や産直組織、オーガニック専門店は一般的でも、生産者と消費者が農業経営の利益とリスクを分け合うというスタイルはあまり聞きません。

オーガニックについても安全・安心な有機農産物に対するニーズは大きいとしても「環境と農業に携わる人たちの自立の両立を目指す農業」、地球環境を守り持続可能な発展を目指すというBIOの基本精神は消費者マインドにはなかなか訴求していないかもしれません。

フランスでも、地球環境の保全と持続可能な発展を意識している人々は徐々に増えているものの実際に行動を起こしている人たちは、全人口の20%ほどとまだ全体からすれば少数派との調査もあるようです。

とすれば、ビオ・マルシェの買い物客は、相当意識の高い持続可能な消費者かも知れませんね。

それはそうとして、ラスパイユ・ビオ・マルシェのそぞろ歩き、さらに続けましょう。



フランスでは生ガキは秋から冬にかけてのご馳走です。ホームパーティやクリスマスには決まって食卓に上がります。

一般的にはRのつく月は生でカキをいただける期間といわれますが、鮮度と品質が命のお料理、素材選びが決め手です。

このお店、L'ile Oleron(オレロン島)からダイレクトにやってきたカキを扱っています。

Site touristique officiel de l'ile d'Oleron / bassin de Marennes
http://www.ile-oleron-marennes.com/

因みに、オレロン島は、フランスの大西洋岸に位置する、コルシカ島に次ぐフランスで2番目に大きな島です。対岸のマレンヌの町とともに、フランス一のカキの養殖地だそう。



魚屋さんでは、大きな殻つきホタテ、サーモン、エビ、舌平目などが並んでいます。いずれも立派で高級そう。



ローストチキンの専門店も人気。ローストチキンは、日曜日のお昼のご馳走の定番。 BIOチキンなら安心ですね。



手前にちょっと見えるのは、スープショップ。あったかそうなスープが入った大きな保温容器が数種類並べられています。

右手に見えるのが、パンケーキ屋さん。おそらくポテトのパンケーキでしょう。 朝早くからお買い物につき合わされた男の子がママにおねだり?



こだわりの八百屋さんもあります。フランス各地の忘れられた貴重なお野菜が集められているそう。



BIOワインバーでしょうか?
このお店はパパたちの楽しみ?
そういえば、BIOのホットチョコレートのドリンクバーもありました。


お野菜の種やハーブなどもここでは、BIOのものが揃います。



サンデーブランチのためにBIOのベーグルやマフィンで有名なお店もあります。



BIOのハーブティーやBIOソープが取り揃えられたお店。 様々なオーガニックハーブが練りこまれた手作り石鹸はおみやげにも最適!

安心・安全そして、おいしいものが揃うラスパイユのBIOマルシェ、 日曜日の朝のそぞろ歩きにおすすめのエリアです。