特集: タイムシェアで過ごすHOLOHOLO DAYS
第2回 HAWAII のマイホーム?!

旅行の計画を練るのはワクワク楽しい時間ですが、子供を連れての旅となるとちょっと状況が違ってきます。お部屋の大きさ、キッチンは?バスタブは?ホテルの立地は?などなど。本当の意味のHOLOHOLO(ぶらぶら)というわけにもいかないのが事実です。

よく知ったハワイなのに11か月の長男を初めて連れて行ったときには、トランクの半分にぎっしりオムツとミルクを詰めて、何かあった時のためにホテルの近くの病院やベビーシッターの連絡先を調べてなど、今思えば充分すぎる準備に追われてヘトヘトになりました。ハワイにだって赤ちゃんはいるのですからオムツなんて滞在が落ち着くまでの2、3日分もあれば後はいつでも購入できるのに….

そんな我が家の悩みを一気に解消する出来事が起きたのが今から約11年前のクリスマス。ホテルの敷地内で何でもそろってしまう便利さと、子供連れに配慮したイベントやアメニティーが充実しているので、すっかり気に入って数回滞在したヒルトンハワイアンビレッジでの事です。



近くヒルトンの敷地内にタイムシェアという形態のコンドミニアム?ができるらしい。しかもその説明会に参加するとなんと!100ヒルトン$をいただける。そんな宣伝文句に釣られて最終日に説明会に参加することとなりました。

「まぁ、行けば100$もらえるんだから!」正直そんな乗りでした。 ところが、説明会でお話を聞いてみると我が家にうってつけの物件ではないですか!1年のうちの1週間を毎年同じ建物の同じタイプのお部屋で過ごすことができるのです。しかも極めつけはヒルトングランドバケーションクラブ・ラグーンタワーの目の前に有名なサーフポイントがあることがサーフィン好きな主人のハートを射止めました。



とにかく、出来心で説明会に参加したその日のうちに我が家は正式にハワイのグランドバケーションクラブの2ベットルームの52週間(1年間の週数)分の1という不動産を持つことになったのです。この時に購入したのは「浮動週」と呼ばれるお盆やお正月などの特別な期間を除く一年のいつでも予約さえ取れれば滞在のできるタイプの権利ですが、結局2年後に子供が大きくなって夏休みしか家族旅行ができなった時のことを考えて一年の最初から31週目の「固定週」の権利を購入しました。こちらは毎年自動的に予約もされますから本当に手間いらず、31週目の土曜日に飛行機に乗ってホノルルに行きさえすれば、我が家のために素敵なお部屋が用意されているわけです。



当時、これから子育てをしなければならない若夫婦の買い物にしては随分思い切ったものですが、その時はこれからいろいろなことが起きても一年のうちの2週間をハワイで過ごせると思えば気も楽になるかな…なんてことを考えていました。

購入から11年、そんな思いは現実になって固定週の31週には一度も逃さずに家族4人で滞在することができました。さらには浮動週を固定週に付けてホノルルの滞在を延ばしたり、ハワイ島での滞在に使ったりと、両方の週を組み合わせて色々な楽しみ方をしています。



昨年の夏休みにはいつも一緒に旅行を楽しんでいる友人家族が私たちと同じ31週の固定週をご購入!その日はラグーンタワーの私たちの部屋で祝杯を挙げました。 これから先もみんな元気で、頑張って働いてさえいれば今度は素敵な友人ファミリーともご一緒のハワイのバケーションが待っています。そう思えば、ちょっと大きかった初期投資も未来への有意義な貯金になっていますね。 新しい年が明けました。 今年のハワイでのバケーションは正に今から31週目の土曜日にスタートします。


【作者プロフィール】
熊沢万里子
武蔵野美術大学卒
練馬区、杉並区にてクレイクラフト教室Craft Gardenを主宰。
http://members3.jcom.home.ne.jp/0368448901/