第3回 一息ついたら、さあ!買い出しです。


私たち家族が、タイムシェア宿泊の初日に必ず行く場所があります。

チェックインが済んで一息ついたら、さあ!買い出しです。

大事な一週間を快適なものにするために、いそいそと出かけていくのが“ドン・キホーテカヘカ店”。ヒルトンのタイムシェアからは車で5分ほどですし、歩いても20分位です。お店の前には必ずタクシーがいますから歩いて行っても帰りは安心。



この“ドン・キホーテ”とにかく生活用品で買えないものがないくらいの充実ぶりです。さらに日本と違うのは生鮮食料品を扱っていること、我が家の初日のお買いものは、大体この生鮮食料品にターゲットが絞られます。これもキッチンのついているタイムシェアならではのお楽しみですね。

行きのトランクには余裕があるので、お米と基本的な調味料を少し用意して行って後はこの“ドン・キホーテ”で調達します。和洋中全ての食材に対応しているので本当に品数豊富です。いつものキッコーマン丸大豆のお隣にALOHA醤油、九州産のお醤油、カリフォルニア産のお醤油、中国のお醤油…とお醤油の本場、日本では見られないラインナップ。

さて、まずはフレッシュなフルーツから品定めです。ここでオススメなのは地元でとれるAPPLE BANANA。少し短くて寸胴ですが、適度な酸味があって本当においしいですよ。日本ではほとんどお目にかかることができませんからオススメです。

フルーツコーナーの奥には野菜コーナー、いかにものびのびと育った地元の野菜の間に白菜、ホウレンソウ、春菊、大根にミョウガまで並んでいます。そして、いつも感心してしまうのがキノコのコーナー、日本では高くついてしまう大きなマッシュルームや見慣れないキノコが並びます。でも、ここにもきちんとシイタケやエノキタケが置いてあるのがすごいところ。



お肉のコーナーでのお目当てはなんといってもステーキです。焼くだけで豪華ですからタイムシェアクッキングには欠かせません。大きなお肉の塊りが所狭しと並んでいますが、やっぱりアメリカだな、と納得してしまうのは薄切りのお肉と霜降りのお肉がないことです。

次にお弁当、お総菜コーナー。ここの物はどれをとってもおいしいのですが、特においしいのはお寿司です。わたしはここのリーズナブルなちらし寿司の大ファンで、滞在中に一度は食べたいなあと思っています。日本のヘタなお寿司屋さんよりネタも新鮮で、ガッツリアメリカンサイズ!食べごたえも十分です。



その、新鮮なネタを提供しているのがお隣の鮮魚コーナー、日本で日常目にしているお魚はほとんどここで買うことができます。ここでのオススメは何といってもガラスケースの中で量り売りにされている。POKE(ポキ・ポケ)です。



はじめは南国HAWAIIで生のお魚を買うことに抵抗がありましたが、今ではすっかり定番、代表的なのはマグロのPOKE、サイコロに切ったマグロに醤油、ごま油で味付けがされています。HAWAIIの伝統料理POKEですが、私たち日本人にも何ともat homeな味、主人のビールのおつまみにも炊き立てのご飯にゴロゴロとのせてPOKE丼にするにも最高です。

私のお気に入りは AHI LIM POKE マグロのPOKEにシャリシャリとした食感の海藻LIMが混ざっています。このLIM、調べてみたらお刺身のツマでついてくるあの緑色の海藻オゴの仲間でした。ハワイでは日本人と同じく古来から海藻を食べていたようですね。他にもいろいろなお魚や貝類のPOKEがありますから一つ一つ試してみるのも面白いですね。



さて、最後にHAWAIIのお水は安全といわれていますが、旅先ですしビーチに行くときなどに便利ですからお水を2〜3本と主人の滞在中のビールを買って完璧です。 車のトランクいっぱいに“ドン・キホーテ”の黄色いレジ袋を詰め込んでタイムシェアに戻りますが、豪華なロビーでたくさんのレジ袋を降ろすのがいつもちょっと恥ずかしくてベルボーイの“It is a big party today!”に苦笑い。

そうそう、子供たちはこの買い出しの時にアメリカならではの広大なシリアル売り場から1箱づつ好きなシリアルを選んでいいことになっています。この時ばかりはお砂糖付も異常にカラフルな着色料入りも目をつむることにしています。せっかくのバケーションですから手を抜けるところは大いに手を抜いて、朝食はそれぞれお気に入りのシリアルですませてもらえば、わたしも優雅な朝を過ごすことができます。


【作者プロフィール】
熊沢万里子
武蔵野美術大学卒
練馬区、杉並区にてクレイクラフト教室Craft Gardenを主宰。
http://members3.jcom.home.ne.jp/0368448901/