特集: タイムシェアで過ごすHOLOHOLO DAYS
第7回 ホオマルヒア植物園
今回はホノルルから車で30分程の所にあるHO’OMALUHIA BOTANICAL GARDENをご紹介します。私がオアフに滞在していて少し時間のあるときには必ず訪れたいとっておきの場所です。
オアフ島にはいくつか植物園がありますがHO’OMALUHIA「穏やかさをもたらす」と名付けられたこの植物園は日本人の植物園のイメージからはかけ離れたものです。
ホノルルの北にそびえ立つコオラウ山脈の裏側、カネオヘの高台に位置する一体162ヘクタールの広大な敷地を有します。もちろん、車でしか行けない場所にありますし園内も車での移動となります。
カネオヘの住宅地を抜けてゲートを通り抜けるとすぐにコウラウ山脈をバックにした美しい緑の別世界に入ります。しばらく行くと左側にビジターセンターがありますからここで広い園内の地図をもらいます。
熱帯の各地域に分けられた園内はとても一日では回れないので詳しく植物を観察したい方はガイドツアーをおすすめしますが、ビジターセンターから10分ほど歩いて貯水池まで行くだけでも次々と熱帯の珍しい植物に出会いますし、ちょっとしたジャングルのお散歩を楽しむことができます。
でも、なんといっても私のお勧めは園を抜ける道を一番最後のセクションまで進んだところにあるパビリオンでのピクニックです。
ここからの眺めは、本当に最高でコウラウの勇壮な山並みがダイナミックに目の前に迫ってきますし、海側にはカネオヘとカイルアの町や海が広がります。
この近辺は住宅地や高速道路がとおっているのになぜかここから眺めるとうまく人工的なものが隠れてしまってまるで古代のハワイにでも取り残されたかのような気持ちになります。
パビリオンには一つ大きめの東屋とバーベキュープレイスが数か所あって自由に使うことができますので、ホノルルでお弁当を調達してここで大自然のなかのランチを楽しんでください。
わたしはこの植物園を訪れると、植物や自然の素晴らしさに加えてアメリカ人の公共の施設への考え方にも感心してしまいます。
もちろん見学は無料ですし、園内のセキュリティーもしっかりしていて手続きをすれば安全な園内で本格的なキャンプ宿泊もできるのです。
貯水池では週末、キャッチ&リリースの釣りも楽しめますし、ビジターセンターの裏側にはギャラリーがあって地元の芸術家の作品を見ることもできます。
何しろその広大な敷地のなかで雑草が生えっぱなしになっていたり、だらしなく乱れているところが全くありません。
実はこの植物園には8年位前に友人の牧師夫妻からすすめられて訪れたのですが、牧師夫妻が教会の集いを先ほどご紹介したパビリオンで行ったところ、オアフ島の地元の人たちも全く知らず、こんなところにこんなに素晴らしい場所があったなんて!と絶賛したそうです。
ちょっと、大げさかもしれませんが、大自然と人の努力、さらに芸術まで加わってHO’OMALUHIAまさに天国のような場所だなぁ と思っています。
いつか時間ができたらキャンプをしながら一つ一つのセクションを図鑑を片手に回ってみたいものです。
【作者プロフィール】
熊沢万里子
武蔵野美術大学卒
練馬区、杉並区にてクレイクラフト教室Craft Gardenを主宰。
http://members3.jcom.home.ne.jp/0368448901/