特集: タイムシェアで過ごすHOLOHOLO DAYS
第13回 ハワイのクラフト&アート



ワイキキに並ぶブランドショップにはピカピカの高級品、アラモアナショッピングセンターにはリーズナブルでかわいらしい品々が並びますが、ちょっと待ってください! ハワイにはもっともっと素敵な本当のハワイメイド、オンリーワンの宝物がいっぱい隠されているんですよ。

もともとポリネシアンの民族は手先が器用で目がよく身の回りの植物や貝、骨などを利用して日用品や装身具を作ることに長けていましたが、近年、温暖な気候と美しい環境を求めて世界中からアーティストが集まっていることは意外と知られていません。

そして、近年はハワイアンルネッサンスと呼ばれるハワイ独自の文化を敬愛する動きと相まって現代ハワイオリジナルともいうべき作品が次々に生み出されています。

温かな島で花に囲まれての創作活動、なんともゆったりと温かみのある作品と作家に心癒されるのです。


<モンステラ>

私は縁あってハワイ島の作家さんたちを友人から紹介してもらったことがきっかけで、そんなハワイのアート作品やクラフトを巡る旅がすっかり病みつきになってしまいました。そして、ついにはハワイのクラフトとアートを紹介するお店を始めることになるのですが...

タイムシェアでのんびりステイとはまた少し趣が違いますが、アートを求めて島めぐりのあと、最後の数日をワイキキのタイムシェアで過ごすのが私の新定番、いつもの場所はやっぱり落ち着くわ〜、となるのです。


<エレナ>


<瓢箪フラダンサー>

先ずは、ハワイ島ヒロからほど近いホノムでギャラリーを開いているエレナです。とても有名な観光地アカカファールという滝の入り口にある本当に小さなかわいらしい町にあります。彼女は自分もアーティスト、キャンバスに絵も描きますがハワイではイプと呼ばれる瓢箪を使った立体作品がユニークで私は彼女の新作をいつも楽しみにしています。写真のフラダンサーも瓢箪でできています。


<Tシャツ アーティスト>


<Tシャツ アーティスト2>

そして、こちらの若いご夫婦はヒロの町でオリジナルのTシャツを作っています。ご主人が描くハワイの生き物の図柄は曲線がとても美しくしっかりしていて着ながらにしてハワイの雄大さを感じてしまいます。小さな子供もいるのに夫婦で手際よく作業をする姿がまた微笑ましくて思わず応援してしまう作家夫婦です。


<ハワイ島TシャツTシャツ>


<フェザーレイ>

こちらの帽子はラウハラというパンダナスの葉で編まれたもの、そして帽子に巻かれているのがフェザーレイ、鳥の羽でつくられています。彼はこのフェザーレイの作家さんです。フェザーレイは作るのにとても手間がかかるので高価なのですが、中でもこのクジャクのレイは値段のつけられない逸品だそうです。


<ボルケーノ ガラス工房>

ハワイ島、キラウエア火山の火口にあるボルケーノの町には推定200人のアーティストが住んでいるというから驚きです。その中でも日本人の作家 ミサトさんのギャラリーではまるで流れる溶岩のような力強いガラスの作品を見ることができます。冷えたガラスなのにまだ熱を持っているかのようでとても不思議。


<クジラのペンダントヘッド>


<ボーンカービング>

さて、マウイ島にもとても器用でセンスのいいボーンカービングアーティストがいます。ボーンカービング自体はハワイでとても盛んなのでたくさんの作家さんがいますが、彼の作品はとくに素晴らしいと思っています。写真はお店に立つ奥様。作品それぞれに意味が込められていてお守りの意味もあり、とくに釣り針のペンダントヘッドは物や命を釣り上げるので縁起がいいそうですよ。


<ニイハウシェル>

そして、なんといっても美しくて、貴重なのがハワイアンクラフトの最高峰、ニイハウシェルです。このニイハウシェルに関してはちょっとおもしろいお話がたくさんあるので、次回新年にあらためて書かせていただこうと思います。お楽しみに。

先ほども、すこし書きましたがこんな作家さんたちの作品を紹介したくて、今年1年 mele mahina というショップとして全国を周りましたが、先月15日より横浜ワールドポーターズ内ハワイアンタウンにて常設でワゴンを置かせていただくことになりました。お店の名前は HINA です。今回書かせていただいた作家さんたちの作品や他にもたくさんのハワイアンアーティストの作品をこちらのワゴンで扱っています。ぜひ、たくさんの方に見ていただきたいと思っています





【作者プロフィール】
熊沢万里子
武蔵野美術大学卒
練馬区、杉並区にてクレイクラフト教室Craft Gardenを主宰。
http://members3.jcom.home.ne.jp/0368448901/