特集: タイムシェアで過ごすHOLOHOLO DAYS
第15回 女神に会いに



タイムシェア購入のメリットは、いつも同じホームグランドの施設をまるで我が家に帰るように使えるところと、ポイントを利用してそのほかの施設や日本のホテルなども楽しむことができることです。

私たちの持っているヒルトンのタイムシェアはオアフ島とハワイ島にありますから上手に組み合わせると一週間の滞在を2島で楽しむことができます。

通称ビックアイランドと呼ばれるハワイ島にあるヒルトンのタイムシェアはコナの空港から30分くらいドライブしたワイコロアというところにあります。以前は、コナ空港に成田からの直行便が出ていて大変便利だったのですが、今は廃便になってしまってとても残念です。以前にご紹介したフラの祭典メリーモナークの行われるヒロとは島の反対側になる南の海岸に面した地域にあります。

さあ!コナの空港を降りたらそこからの道中がもう溶岩野原の一本道ですからいきなり到底日本では体験できないような大自然のなかに放り込まれます。

ダイナミックなドライブからオアシスのような緑の多いホテル群の中にヒルトンのタイムシェアがあります。このワイコロアビーチリゾートの一帯はたくさんのホテルやショッピングセンター、ゴルフ場、プール...リゾートに必要なものは何でもありますし、一番大きなヒルトンホテルは広大な敷地の中にある各ホテル棟を船と電車が結んでいてもうテーマパークのような作りになっています。

また、このワイコロアリゾートの隣のリゾート群になるマウナラ二リゾートのビーチはアメリカの美しいビーチナンバーワンにも選ばれた実力派リゾートなのです。

さて、ここからがハワイ島のさらにすごいところ!なんとこの島では地球上にある22種類の気候のうち21種類が存在すると言われています。そのなかでも、もっとも晴天率が高いことで誘致されたのがワイコロアリゾートですから気候的にもいかにすぐれているかということです。

最高のリゾートで日頃の疲れをいやしたら、いざ!21種類の気候を体験すべく島中をドライブするのが私のお勧めのハワイ島の過ごし方です。以前、家族で一体何時間でハワイ島を一周できるかチャレンジしましたが、ちょうど関東地方全都県を一周と同じくらいの距離、途中ご飯を食べたり観光をしながらちょうど12時間のロングドライブになりました。

島一周を詳細にお伝えしたいところですが、今回は私の大好きなハイライトだけまずワイコロアから時計回りに半周を簡単にご紹介にしておきます。

先ずは、ワイコロアリゾートを起点にめぐると最初に出会う町がワイメア(カムエラ)です。いわばハワイ島の軽井沢、こじんまりとしたかわいらしい別荘のお庭では馬や羊が飼われていたりして何とも優雅、個人所有としては全米一の広さを誇る牧場パーカーランチのビジターセンターがあることでも有名です。フラソングにも「ワイメア」という曲がありレフアの花が咲き肌寒い風の吹くこの土地の美しさが歌われています。


<ワイメアの可愛いお家>

<ワイメアの家>

パーカー牧場の放牧地の中を通る牧歌的な道を北上すると小さな町に突き当たります。このホノカアの町は数年前に「ホノカアボーイ」という小説と映画の舞台にもなったかわいらしい町です。また、ホノカアから20分ほどドライブしたところにあるワイピオバレーは古代ハワイアンがコロニーを作ってタロイモを育てながら生活していたことと雄大な景色で有名です。いつも谷の上のビューポイントから景色を眺めるだけになってしまっていますが、いつかは4wdの車か徒歩でしか降りられないこの谷の下に降りてみたいと思っています。


<ワイピオの谷に続く坂>
<ホノカアの町>

ホノカアから向かう次の大きな町はヒロになりますがヒロの町の少し手前になるホノムの町とアカカの滝もおすすめです。ホノムの町は本当に数件のギャラリーとレストランが並んでいるだけの町ですが、それぞれに個性があって地元のアーテイストの作品を見たり、ちょっとしたアイスクリーム休憩には最適、ホノムから20分ほど山をあがったところにあるアカカの滝は駐車場からトレイルをあるいて10分ほどのジャングル散歩と終着点の雄大な滝を楽しめます。じつは、このホノムの町にあるPUKAギャラリーは私の友人のギャラリーで私の作品もこのギャラリーにおいてあるんですよ。


<ホノム>

<アカカの滝>

<アカカの滝のトレイル>

ハワイ島北側の拠点になるのがヒロの町、ノスタルジックで静かなどこか懐かしい雰囲気のある町です。海沿いのお店が立ち並ぶ通りにはかの有名なアロハシャツ屋さんシグ・ゼーンもありますし、その並びにあるシグ・ゼーンの妹さんのお店 HANAHOU も素敵なハワイメイドのお土産を買うことができる私のお気に入りのお店です。

数々のおいしいレストランもあるこのヒロの町ですが、ぜひお勧めしたいのが SUISAN です。ヒロ湾に面したこのお店その名の通り今でも毎朝新鮮なお魚の競が行われています。そんな、お魚のポケ丼が絶品!どんぶりに白いご飯をよそってその上に好みの味付けのポケをのせてもらいます。朝早くから地元の人々で賑わっているハワイの市場の味です。


<ポケ丼>

さて、いよいよハワイ島観光のメインイベントとなるキラウエア火山を訪れます。ヒロの町からハワイアン、ベルトロードを40分ほど上がった一帯がボルケーノと呼ばれるキラウエア火山の火口に隣接する町です。

この一帯はたくさんのアーティストが住んでいて、私のお店で作品を置かせてもらっている作家さんも数名この周辺に住んでいます。

国立公園の入り口からすぐのところにあるビジターセンターで周辺の情報を仕入れることもできますし、そのお隣にあるアートセンターで地元のアーテイストの作品を見たり購入したりできます。ここのアートセンターにある作品は本当にレベルが高くて私はいつも楽しみに訪れています。

ビジターセンターから10分ほどのトーマスジャガー博物館がキラウエア火山の火口 ハレマウマウ の展望台です。ハレはハワイ語の家 マウはシダ植物の名前で、本当にこの火口のまわりのジャングルにはマウと呼ばれるシダがたくさん生えています。


<ハ マウ (シダ)>
<大地のパワーを吸い取れ!>

そして、このハレマウマウにはハワイ諸島の神々の中で最強とされる火の女神ペレが住んでいるといわれています。ペレは大変嫉妬深く怒りやすく、それでいて何とも人間臭いというかどこか憎めない美しい女神さまで、数々の逸話もありますが、なかでもハワイ島の石や自然物を勝手に島の外に持ち出すと彼女の怒りを買う、というのは有名な話。誤ってお土産に。。。と溶岩を自宅に持ち帰り何やら不気味な事が続いたり、後からこの話を知った世界中の観光客からハワイ島の郵便局に次々と溶岩が送り返されてくるというから、皆さん気を付けてくださいね。

ちなみにペレの妹ヒイアカはフラダンスの女神とされ地ます。ペレの逸話。。。じつは、私もちょっと不思議な体験をしたことがあります。何年か前に友人とボルケーノの森の中に暖炉のある一軒家を借りて滞在したことがあります。朝、家を出る前に何度も暖炉の火が消えているのを確認して出かけたのに、ハレマウマウをに見行って帰ってきたら、暖炉に火が灯っていたのです。思わずみんなで「ペレがきた〜!」と騒然....今でも不思議な出来事です。


<女神ペレの化身レフアの花>

このハレマウマウ、訪れるならぜひ夕方をおすすめします。なぜなら、昼間見るとただ白い煙がもくもくと上がるだけに見える火口が夕方日が落ちると赤く燃える溶岩の色が浮き出てみえるんです。お天気がよけれはば満天の星空の下にメラメラと燃える火口の何とも神秘的な光景を見ることができます。


<ハレ マウマウ>

<ハレ マウマウ(夕刻)>

さて、これで大きなハワイ島を約半周、続きはちょっと面白いハワイ島に残る日本人移民の足跡もたどりながら次回に続きます。





【作者プロフィール】
熊沢万里子
武蔵野美術大学卒
練馬区、杉並区にてクレイクラフト教室Craft Gardenを主宰。
http://members3.jcom.home.ne.jp/0368448901/