特集: タイムシェアで過ごすHOLOHOLO DAYS
第17 回 ノースショア ゴールドラッシュ?


今回は私が今、はまってしまっている、宝探しをご紹介しましょう。

以前にご紹介したニイハウシェルともう一つ、ハワイで大変珍重されている貝があります。それは、ハワイの朝陽をそっくりそのまま貝に写し取った様な、その名もサンライズシェル。手にした人が幸せになるのでラッキーシェルとも言われています。



オアフ島とカウアイ島の間の海峡の海深い所に棲んでいるため、なかなか浜に打ち上がらず、古来から珍重されて、昔は王族がサンライズシェルを探すためのダイバーをかかえていたそうです。

さて、このサンライズシェル、オアフ島のノースショア一帯に打ち上がるとの噂を聞きつけて、朝早くハレイワの海岸へ行ってみました。  



が…時すでに遅し…波打ち際には貝やサンゴの打ち上げられた後に沿って無数の足跡が… しかも、たも網を持って果敢に水中をまさぐる人も。ゴールドラッシュならぬサンライズラッシュに湧いていました。

実は、5年前にハワイの新聞の一面にサンライズシェルが大きく載って記事になったことから、近年特に人気が高まっています。

打ち上げられた貝は大きさ、色、劣化の状態によって値段がつけららますが、すべてが整ったものとなると、何と10万円以上の値段がつくこともあります。

これでは朝のビーチのお散歩のついでに一攫千金も夢ではない!と皆がやっきになって探すのも納得です。

いまでは、ノースショア周辺にサンライズシェルのアクセサリーを専門に作る作家が数名いてクラフトフェアなどで盛んに美しい貝を売り出しています。店先ではここぞとばかりにご自慢のサンライズシェルを身につけた作家やマニア達がサンライズ談義に花を咲かせていたりします。中でも、アボガドと言われている緑色のサンライズシェルの大ぶりのものは男の人がすると貫禄があって素敵です。



私が大好きな作家はHayley。彼女の作品は金属を使わずにサンライズシェルと彼女自身が集めた様々な貝や天然石と蝋引き紐で編んで仕上げてあります。一つ一つが絶妙な組み合わせでサンライズのナチュラルな美しさを引き出しているので、感心してしまいます。聞いたら、彼女は子供のからの貝好きで今もお気に入りの貝拾い用のビーチは誰にも教えずにいるのだそうです。



Hayleyの家を訪れるとそのシンプルな暮らしぶりにびっくり、お部屋には彼女が長年かかって集めたありとあらゆる貝と2匹の犬、ソファと彼女の作業スペース。心底貝好きのHaylay自身の腕は、もしもオアフ島に人魚がいるとしたらこんなブレスレットをしているのではないかと思ってしまう可愛さです。



サンライズシェルは今や特別扱いですが、ハワイの海岸を歩いているとさまざまな貝を拾うことができます。もちろんその時の運もありますがお気に入りの貝を見つけたら穴をあけてHayleyのようなアクセサリーを作ったら本当のハワイメイド、オンリーワンの素敵なお土産になりますね。



値段は無料ですが、日が昇ってからのビーチは灼熱ですから、早起きして涼しいうちに貝拾いを始めるか、日焼け対策万全で!あとは、ビニール袋を片手にビーチを這いつくばって素敵な宝物をGETしてください。



私の横浜ワールドポーターズのお店でもHayleyの作品やハワイの貝の作品を置いています。興味のある方はぜひ美しいサンライズシェルを眺めに来てください。

【YOKOHAMAワールドポーターズ】 ハワイアンタウン ワゴンショップ Hina 

 



【作者プロフィール】
熊沢万里子
武蔵野美術大学卒
練馬区、杉並区にてクレイクラフト教室Craft Gardenを主宰。
http://members3.jcom.home.ne.jp/0368448901/