特集: flânerie(そぞろ歩き)

<四季折々の京都>

第8回 京都桜散歩 (半木の道〜〜京都府立植物園)

京都は至るところにお寺や神社がありますから、 お花見どころにことかくことはないのですが、 名所にはやはり大勢の人が集まります。

そのひとつが鴨川べりかもしれません。

かつて葵橋から御薗橋まで約2キロの堤防の両岸に植えられたソメイヨシノが、今では立派な 桜並木となっています。

特に、京都府立植物園そばの半木(なからぎ)の道は約70本の「ヤエベニシダレザクラ」が植えられ た名所。



位置的には、賀茂川の北大路橋と北山大橋の間の左岸堤防上にある散歩道ですね。

「半木(なからぎ)」とは、川隣の流木神社の名前に由来しているそう。 この道に隣接する京都府立植物園内には、「半木の森」と呼ばれる自然林もあります。



約0.8キロにわたって「ヤエベニシダレザクラ」の道が延々と続きます。 満開時には、桜のトンネルもできるのでしょう。



鴨川の流れを背景に気持ちの良い景観を楽しむことができるそぞろ歩きは最高!



ピクニックエリアとしても素敵です。



半木の道は、地元の方々のジョギングコースや散歩道として親しまれている気持ちの良い小道。 花が終わっても四季折々そぞろ歩きたい散歩みちです。

《京都府立植物園》



そして、隣接する京都府立植物園もそぞろ歩き隊には見過ごせないスポット!

お弁当持参のご家族、お友達同士のお花見グループが目立ちます。 東京のように場所とりなんてことはなさそう。 のどかなお花見ピクニックの光景が広がっています。



観覧温室付近は、景観がとてもステキ!



ウエディングカップルのフォトスポットになっているらしくロマンチックな光景も見られます。



ところで、京都府立植物園は1924年(大正13)に開園した日本で最初の公立植物園です。 観覧温室は、池に浮かんでいるような流線形のデザインが印象的。 金閣寺のイメージと、北山連峰のシルエットを取り入れたデザインだとか。



展示植栽植物は約4,500種類にものぼり、様々な珍しい熱帯植物を楽しむことができます。

植物園の薔薇園も見どころ、四季折々楽しめるそぞろ歩きスポットとしてもおススメです。

DATA
京都府立植物園
京都府京都市左京区下鴨半木町
Tel: 075-701-0141
http://www.pref.kyoto.jp/