特集:「My favorite parks 」
【2】東洋文庫ミュージアムの「シーボルト・ガルテン」
東洋文庫ミュージアムでのこと、ガラス越しに並ぶきわめて貴重な書籍の数々に相対し茫然自失、
思いがけない感動を味わいました。
その展示は、魏志倭人伝、東方見聞録、解体新書、ペリー久里浜上陸図と多岐にわたります。
東洋文庫は三菱財閥、岩崎久彌が1924年に設立した東洋学分野の日本最古・最大の研究図書館で、
より多くの人々がアジア・アフリカの歴史や文化に関心を持つように、
2011年には遊びと知が深く結びついたミュージアムが開かれました。
東洋文庫ミュージアム
http://www.toyo-bunko.or.jp/museum/
<シーボルト・ガルテン>
無数の書物に囲まれた建物から出て、ほっと一息つける心地よい緑のプロムナードは、「シーボルト・ガルテン」
と名付けられた芝生の中庭の端に設けられた「知恵の小径」です。
<知恵の小径>
雑木から差し込む木漏れ日の中を石畳を進むごとに、右手に居並ぶ32の立壁にそれぞれ異なる言語
で刻まれた名言が気になる素敵な意匠です。
<「人生に学び終わりなし、月日を無為に送るなかれ」(ナシ語・中国西南部)>
一つ一つが初めて目にする珍しい文字ではありますが、どれも心にしみる名言です。
写真は、「人生に学び終わりなし、月日を無為に送るなかれ」(ナシ語・中国西南部)という意味の不思議な文字。
<ナデシコ咲き>
そして、シーボルトを記念して、植栽されたさまざまな珍しいアジサイもこの庭の見どころです。
<アジサイ(ホンアジサイ)>
<クロジクアジサイ>
小径の向こうにはオリエント・カフェが、さあ何を食べましょうか。
DATA
【東洋文庫ミュージアム(公益財団法人 東洋文庫 )】
東京都文京区本駒込 2 - 28 - 21
TEL:03-3942-0280
http://www.toyo-bunko.or.jp/museum/
「東洋文庫ミュージアム」に関する詳細は
アート&カルチャー第122回「東洋文庫ミュージアム」へ
http://www.ktai-supli.jp/art/201605.html