特集:「My favorite parks 」
【18】アムステルダム国立美術館
2014年の年末から東京で上映された「みんなのアムステルダム 国立美術館」は、創立120年を経た美術館の10年にも及んだ大改修に まつわる経緯をつぶさに記録したユニークな映画でした。
<正面から見たアムステルダム国立美術館>
現地に行って見ると、街のランドマークでもある煉瓦造りの重厚な美術館の
正面玄関のど真ん中には映画で見たとおりに市民のための道路がが貫通し、
沢山の自転車が行き交っているのは不思議な光景でした。
1日1万台もの自転車が通過するとのことで、聞きしにまさる自転車大国です。
美しくシックに改装された美術館内部と至宝の絵画の数々を堪能したのち屋外に
出れば、建物の周囲に幾つもの小庭園が造られ、それぞれにベンチが用意されて
おり、ゆっくりと余韻を楽しむ場所になっていました。
そこは観光客はもとより市民のための憩いの場なのでしょう。
赤レンガの建物に緑が映えています。
春になればコンテナの木々にも美しい花が咲くことでしょう。
<ちょっと寂しい秋の花壇>
東京でいえば上野の森辺りの感じで、前方のミュージアム広場へと
動線が繋がり、ゴッホ美術館、コンセルトヘボウへと人々の流れは
続きました。
アムステルダムは幾つもの運河や水路が街を縦横に横断し、それに
架かる橋や歴史を重ねた建物に豊かな緑が相まって、独特な雰囲気を
醸し出しているとても魅力的な街でした。
チューリップを代表とする花たちの溢れる春にまた訪れてみたい街です。