グルメ

第2回 ラタトゥイユ

ナス、ズッキーニ、ピーマン、パプリカ、タマネギなどの 野菜をくたくたになるまで煮込んだ南仏の代表的な野菜料理です。
熱くても冷たくても、オードブルとして単独でも ローストポークやチキンの付け合わせとしてもとてもおいしくいただけます。

オムレツにしてもgood!

色良いズッキーニがお安くなる今ごろからは
常備菜としてたくさん作っておきましょう。

冷蔵庫で2〜3日は充分持ちます。

RECIPE

ラタトゥイユ写真
材料

4人前

ナス 2個
ピーマン 4個
黄か赤 パプリカ1個
クルジェット(ズッキーニ) 1本
玉ねぎ 1個
ホールトマト一缶(イタリア産)
ニンニク 2片

オリーヴ油

コショウ
ローリエ3葉
パセリの茎1〜2本
生タイム 一つまみ

  1. ナス、クルジェットは5mmぐらいの輪切りか、4〜5cmくらいのくし型に、
    ピーマン、パプリカ、玉ねぎはへたをとり同じくらいの大きさの短冊切りにする。
  2. なべにオリーヴ油を熱し、刻んだニンニクを焦げないようにいためる。
  3. 2.に玉ねぎを加え良くいためる。
    さらに、パプリカ、ピーマン、ナス、 クルジェットを順に加え
    全体にオイルがいきわたるようにいためる。
  4. 3.にかんずめのトマトを加え。炒めたら、ジュースも加える。
  5. 塩、コショウで軽く下味をつけ、ローリエ、パセリの茎、タイムを散らし
    弱火で蓋をして20ー30 分煮込む。(パセリの茎は、煮込み料理でよく使うので、取っておくと便利ですよ)
  6. 野菜が十分やわらかになれば、味を整える。
  7. ここがポイント!
    ・ほとんど野菜に含まれている水分だけで煮込むので、焦げ付かないよう火加減に注意すること。
    ・野菜を炒める順を守りしっかり炒めること。オイルは足りなければ途中で足してく ださい。
    ・材料の分量は、あくまで目安です。

    では、ボナペティ!

ほっと一息


美術館カタログ

「マーグ財団」と「ロゼール礼拝堂」カタログ

ニースのアート情報

「南仏にはなぜ、芸術家が集まるのでしょうね。」
とある写真家さんとお仕事させていただいたときのお話。

食は有名かもしれませんが、
海と山に囲まれ、美しい空を眺めることのできる南仏は、
また、セザンヌ、ピカソ、マチス、シャガール、イヴ・クラインなど、
様々な芸術家が魅了された場所でもあります。

そんな南仏のアート情報をニースを中心にいくつかご紹介しましょう。

まず、サンポール・ド・ヴァンス。
ニースの長距離バスターミナルからバスに乗ること約1時間で、
マチスが晩年に建てたロゼール礼拝堂に着きます。

http://www.azurline.com/matisse.html

白い壁に黒い線で描かれた聖人の壁画。
黄色やブルー、緑に彩られた、あのマチスの切り絵風のステンドグラスも美しく、
空気が澄んでいて、何時間でもそこにとどまっていたい場所です。

そこから、ニースの方へ遠くの海を眺めながら下っていった
高級住宅街シミエ地区には、マチス美術館とシャガール美術館があります。
マチス美術館は、ローマ時代の円形闘技場跡のある公園内にあるのですが、
真っ白な壁の明るく広々とした室内に、
先の礼拝堂に勤める聖職者のためのマントやおなじみの切り絵風の絵、
大きな作品の秀作などが展示されています。

MUSEE MATISSE DE NICE - MATISSE MUSEUM OF NICE -
http://www.musee-matisse-nice.org/

シャガール美術館は、高い天井の展示室のそれぞれに大きな作品を見ることができますが、 特に「聖書のメッセージ」というシリーズが必見。
備え付けのホールには、美しいステンドグラスもあるなど、
シャガールファンには見逃せない美術館です。

Musee national Message Biblique Marc Chagall
http://www.musee-chagall.fr/

美術館カタログ

マーグ財団「黒田アキ」カタログ

近郊には、マーグ財団があります。
こんもり茂った林の中にある、とても静かな美術館。
近現代アート作品をコレクションしており、
カンディンスキーやミロなどの巨匠から、
海外で舞台美術などを手がけ、 東京都立近代美術館で大個展を開いた黒田アキまで、 幅広く鑑賞することができます。

FONDATION MAEGHT
http://www.fondation-maeght.com/

某たばこメーカーのCMで一時期流れていたような、
小高い丘の中腹にあるバス停からバスに乗ってニースへ戻り、
先ほどのバスターミナルの手前辺りに、
海に面した大きな建物があります。
ニース近現代美術館。1960年代に活躍した、イブ・クラインやアルマンなど、ニースゆかりの芸術家の作品を中心に、
小さな作品から大きなものまで、現代美術を楽しむことができます。

ニース近現代美術館 Musee d'Art Moderne et d'Art Contemporain
http://www.mamac-nice.org/

どこも、ゆったりとした時間と空気が流れているおかげで、
五感をフルに活用してその土地とそこを愛した芸術家達の作品、
芸術を愛する人たちの思いに触れることができる、
貴重な場所です。