グルメ

第3回 若鶏のバスク風(poulet basquaise)

ラタトゥイユとならび夏のフランス家庭料理の定番です。

バスク地方(ペイバスク)はスペインとの国境、ピレネー山脈西麓に位置し、
スペインに属している地域とフランスに属している地域があります。
民族的にも言語的にも独特で、たいへん独立性の強い地方。

このお料理はトマトやハーブを活かした鶏の煮込みとしてフランスの家庭で、
日常的に親しまれています。

RECIPE

若鶏のバスク風写真
材料

4人前

鶏1羽のぶつ切り
(1羽が入手できない場合は、
手羽肉、カシワ肉、
骨付きモモ肉、
など700グラム〜1キロ)
ニンニク 2片
タマネギ 1/2個
ピーマン 3個
パプリカ赤 1個
パプリカ黄 1個
ホールトマト缶 1缶

ブーケガルニ
(なければパセリのくき1〜2本)
白ワイン 70cc
塩 コショウ 少々
オリーブオイル 40cc
バター 大匙1
パセリ 少々
ローリエ 2葉
タイム
お好みで
オリーブ(グリーンorクロ) 7.8個

  1. 鶏は骨つきぶつ切りにする。一羽をさばいてもらうか水炊き用を用意。
      骨に沿って切れ目をいれ、塩、コショウする。
  2. フライパンにオリーブオイル20ccとバター大匙1を熱し、ニンニクをいれこげないようにして
      鶏肉を皮の方から両面をしっかり焼いてとりだす。
  3. タマネギ、ピーマン、パプリカを薄切りにする。
  4. 2.の油とにんにくを除きオリーブオイル20ccを足し、3.の野菜をいため、
      塩、コショウする。
  5. 4.にざく切りにしたホールトマトを加え、鶏肉も加え、ブーケガルニ、
      タイム、お好みでオリーブを加える。
  6. 5.に白ワインを加え始めは強火で、アルコールをとばし、
      その後弱火で20分煮込み、味を調える。
  7. 鶏をお皿に移し、野菜と煮汁をそえ、パセリをちらす。
  8. ごはん、バターライスとも良く合います。
  9. ここがポイント!
    ・鶏肉は、皮の方から焼き、頻繁に動かさず、しっかりと焼きましょう。

    では、ボナペティ!

ほっと一息


ビアリッツ写真

ビアリッツ

AINHOA写真

AINHOA

バスクの教会写真

バスクの教会

バスク地方

バスク地方の中心、ビアリッツは大西洋の雄大な景観と温暖な気候で、フランスでも
古くから人気のリゾート。

ベージュ色の砂浜の広がるグランド・プラージュや、カジノ、
高級ホテルには、結構ハイソな雰囲気も感じられます。

一方、バスクの田舎は、緑深い丘や山に、レンガ色の屋根と
白いかべのかわいい村々が点在しているのが特徴です。

少し山の方へ登ったAINHOAあたりは広大な緑の丘陵が続く、
大牧草地域。
この辺りを走っていると、車が羊の群れに取り囲まれることも。

バスクの教会は内部が木造で、キリスト教装飾が木彫のところも多く、墓石の形も独特です。

日曜朝の礼拝では、バスク語によるお祈りを聞くことができるかも。
そういえば、日本にキリスト教を伝えたフランシスコ・ザビエルはスペイン側バスク出身でした。
信仰心の厚い地域なんですね。

フランスと一口にいっても大変多様で、日本の比ではありません。