グルメ

第13回 牛ひき肉とポテトのグラタンー アッシ・パルマンティエ (Hachis Parmentier) 

新ジャガイモのおいしい季節ですね。
アッシ・パルマンティエは、フランス人の大好きなジャガイモと牛肉とチーズを使った、
赤ちゃんからお年よりまで楽しめる定番家庭料理です。

本来はポトフーで使った牛肉を細かく刻んで(アッシ)作っていたようですが、
牛のひき肉をいため、その上にマッシュポテトをのせチーズをふりかけ オーブンで焼いて作りましょう。

簡単にいえば、牛ひき肉とジャガイモのグラタン。

焼き色が食欲をそそり、簡単で身近な材料でできますし、 さめてもおいしいので、おススメです。

RECIPE

鯛のロースト香草ソース
材料

4人前

牛ひき肉   300グラム
ジャガイモ  4個
ホールトマト 一缶

たまねぎ   一個
ニンニク   適宜
牛乳     200cc
バター    40グラム
グルイエールチーズ 40グラム
塩、コショウ、ナツメグ(お好みで)
オリーブオイル

  1. ジャガイモは、皮をむいて、大きめに切ってゆで、中まで火が通ったら、湯を切って、
    粉ふきいもを作る要領で、からいりし、裏ごしする。
  2. ホールトマト缶から、トマトをとりだし、種を取って刻み、2,3分煮ておく。
  3. フライパンにオリーブオイルを熱し牛肉を炒め、ほぐれてきたら、たまねぎ、ニンニクを加え、
    塩コショウし、すべてに火が通るまで炒める。
  4. 鍋に裏ごししたジャガイモ、バター、あたためた牛乳を入れ、塩コショウし、(お好みでナツメグ)良くまぜ、
    マッシュポテトを作る。
  5. グラタン皿にバターを塗り、まずうすく、マッシュポテトをしきその上に、刻みトマトを、
    さらに3のいためた牛ひき肉を平均にならして入れていく。
  6. 5の上に残りのマッシュポテトを平均に敷き詰める。表面にフォークなどで、模様をつけてもいいでしょう。
  7. 6にグルイエールチーズをふりかけ200度のオーブンできれいな焼き色がつくまで焼く。


  8. ポイント
    ・ジャガイモは大きめに切り、こがさないようにしっかり水分をとばしてから マッシュしましょう。
    ・牛ひき肉の他ポトフで使ったお肉や、ローストチキンの残りでもおいしくできます。
    ・トマトは酸味がお味を引き締めますが、なくても大丈夫です。

    では、ボナペティ!

ほっと一息



アッシ・パルマンティエのParmentierとは、18世紀の人物Antoine-Augustin Parmentierからきています。Antoine-Augustin Parmentier は、薬剤師としてペルシアに従軍したおり、それまで家畜の餌でしかなかったジャガイモの食料としての有用性を体験し、フランスとヨーロッパでジャガイモを食料とするのに大きく貢献した人物です。

この名が付いた料理には必ずジャガイモが添えられます。たとえば、ポタージュ・パルマンティエとはジャガイモのスープですし、brandade de morue parmentierというタラとジャガイモのグラタンもあります。

この料理、フランスでは、お子さんのいるご家庭では定番。新ジャガのおいしい季節、是非お試しください。