今年も残すところ一ヶ月。
クリスマスツリーが街に華やぎを加えるころとなりました。
今回は、クリスマス前に用意するとっておきケーキをご紹介。
クリスマスのホームパーティでいただくイチゴのショートケーキは、
お願いしても、バターたっぷりなフルーツケーキは自前で用意します。
11月の下旬になるとドライフルーツを洋酒につけ込み始めるのが恒例。
グランマニエのことも多いのですが、今年は定番のラム酒。
出来上がりも美味しいのですが、日がたつにつれ熟成されてますます
おいしくなるのがフルーツケーキ。
毎日一切れづついただくと、まるでクリスマスを待つアドベントカレンダーの
ように楽しみが募るというわけです。
フルーツケーキは、材料もシンプル、日持ちがするので作り置きすると便利です。
是非お試しください。
小麦粉 160g
バター 125g
卵 3個
グラニュー糖 125g
ベーキングパウダー5g
ドライフルーツ 250g
ラム酒 大匙3
では、ボナペティ!
皆様にとって、クリスマスケーキといえば、どんなケーキですか?
日本では、イチゴのショートケーキという方が多いかもしれませんね。
子どものころの我が家のクリスマスケーキも、イチゴショートでした。
その後ブッシュ・ド・ノエルとなって最近はまた、イチゴショート。
しかし、筆者にとって、究極のクリスマスケーキはといえば、
学生のころに英会話の先生からいただいた手作りのフルーツケーキなんですね。
お正月に我が家に招いた時にほんの少しだけどと、彼女が差し出したアルミホイルの
ちいさな包み。出かける時にママがもたせてくれたものとか。
いただいた時は、彼女がプレゼントしてくれたチョコレートのパッケージの方に気を
とられ、ほとんど気にもとめなかった小さな包み。彼女が帰ってからあけてびっくり!
どっしりとした濃厚なお味。ドライフルーツがぎっしり詰まった複雑な美味しさは感動ものでした。
クリスマスの1、2ヶ月前から毎年作り始めるケーキの最後の一切れだとか。
以来、その味は文字通り忘れられない味となり、先生の英国系のお名前からしてアメリカ
というよりオリジナルは英国だと、英国に行くたびにその味を追い求めました。
そして、ロンドンの北に位置する古都ヨークの老舗お菓子屋さんでそれに近いケーキに
めぐりあった時の嬉しかったこと!
ヴィンテージのフルーツケーキ。
大事に大事に持ち帰り、少しづついただいたことを覚えています。
英国では、このフルーツケーキがクリスマスケーキの定番。
デコレーションはチェリーやナッツ、シュガーやマジパンでケーキを
コーティングするいたってシンプルなもの。
クリスマスになると思い出す、そんな「思い出のクリスマスケーキ」。
その味をだすことはいまだにできません。