第7回 フィレンツェ (Firenze)
ルネッサンス芸術の華開いた街としてあまりにも有名なフィレンツェは、
トスカーナ地方の中心に位置し、オリーブやブドウや糸杉が植えられた低い丘陵に囲まれ、
アルノ川が流れる美しい自然の中で光輝いています。
あまりにも重要な芸術の都なので、主だったところだけでも見学するのに4日は必要と、
ミシュランのグリーンガイドに書かれていますね。イタリアではフィレンツェの滞在日数が教養に比例するとも・・・。それはともかく、まずは、街の全貌を把握してみましょう。
アルノ川左岸のミケランジェロ広場からは、ほぼこの街のすばらしい全貌が見渡せます。
ミケランジェロ広場から |
左前方の大きなな丸い屋根がサンタ・マリア・デル・フィオーレ(花の聖母)大聖堂。 13,14世紀で最も大規模なキリスト教建築のひとつ。量感と多色装飾は圧巻。
サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂 |
サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂 |
大聖堂に隣接する白と緑の大理石のロマネスク様式の洗礼堂の青銅の門扉は必見。特にギベルティの代表作「天国の門」はすばらしいの一語。
「天国の門」 ロレンツォ・ギベルティ |
大聖堂からアルノ川に向かうとフィレンツェの政治の中心地であったシニョーリア広場に出ます。
堂々としたヴェッキオ宮殿とミケランジェロなどの巨大な彫刻群に圧倒されます。
ヴェッキオ宮殿 |
シニヨーリア広場の裏手にあるのがウフィツィ美術館。
予約がないと入場制限で結構並びます。一時間半位はザラ。
ルネッサンス芸術の宝庫で、収蔵作品はすべてが傑作という世界でもっとも重要な美術館のひとつです。ボッティチェルリの「春」と「ヴィーナスの誕生」の修復後の姿に再会でき感激しました。
ウフィツィ美術館 |
ウフィツィ美術館からフィレンツェ最古のヴェッキオ橋まではすぐです。
橋の両側には小さな金銀細工店などが並び、にぎわっています。
その先にはラファエッロの「小椅子の聖母」などの作品を展示する
パラティーナ美術館のあるピッティ宮殿が。
ヴェッキオ橋(ポンテ・ヴェッキオ) |
翌日は大聖堂から北東に位置するサン・マルコ修道院をめざします。
建物はかつてはドメニコ修道院であったもので、 現在はフラ・アンジェリコのフレスコ画を多数観ることができる貴重な美術館。特に二階の寄宿舎入り口にあるフラ・アンジェリコの「受胎告知」は有名な傑作で、 多くの鑑賞者がそのフレスコ画の前で身じろぎもせずじっと見入っているのが印象的です。
サン・マルコ修道院 |
サン・マルコ修道院 回廊 |
芸術の都フィレンツェの見所は無数です。一度や二度の滞在では無理。
何度も訪れたい街ですね。。