第8回 ヴェネツィア (Venezia)
117の島と150の運河、400の橋から成るヴェネツイアは
他のどのイタリアの街とも違う独特の雰囲気を持っています。
大運河 |
車は、旧市街に入れないため、4キロあまりの道路・鉄道橋を渡った先の ローマ広場にある有料駐車場に滞在期間中駐車。
必要な荷物を持って、ヴァポレットという水上バスでホテルへ。
クリスマスイブとあって、船の中は両手に一杯のプレゼントや クリスマス菓子のパネトーネの包みを持った人々で満員。
どうにかホテル近くの船着き場で下船、ホテルに到着したころには
とっぷりと日も暮れていました。
細い運河 |
ホテルは運河沿いの小さな広場に面したなかなか良い感じの界隈にあります。 レストランはないので、付近のレストランを紹介してもらうと、 12月24日はどこも休業で、かの有名なダイナーしかやっていないとのこと。 クリスマスはイタリアではやはり家族で祝うものなのですね。 旅行者にとってはやっかいな期間ですが・・・
ホテル前広場 |
25日の朝はホテル近くの教会まで散歩。ホテルの朝食のパネトーネと カフェラテはとてもおいしく大満足。
街中のワンシーン |
その後美術館に向かいます。最初は「アカデミア美術館」。
意外に小規模で簡素ですが、14世紀から18世紀のヴェネチア派の作品が揃っています。
特にジョルジョーネの「嵐」(テンペスタ)は必見。
この作品は初期ルネサンスから盛期ルネサンスへ移行する契機となる作品として知られ、主題について美術史上いまだに論争中です。
次に向かったのは、「ペギー・グッケンハイム・コレクション」。
こちらは18世紀に建て始められたられた館に、ニューヨークのグッゲンハイム美術館を建てた一族の一人ペギー・グッケンハイムが収集した20世紀前半のヨーロッパとアメリカの 絵画と彫刻作品を展示している美術館です。
作品はキュビズムから抽象、シュールレアリズム、アメリカの抽象表現主義まで。
ピカソ、ブラック、カンデンスキー、キリコ、マンレイ、マグリット、マックス・エルンスト、ポロック、ロスコ、ジャコメッティ、ブランクシなどの作品をみることができます。
運河に沿ったテラスは気持ちがよく、美術館レストランでのランチもなかなかよかったです。
ペギー・グッゲンハイム・コレクション |
サンマルコ広場に着いたのは夕方近くになってしまいました。
正面のサンマルコ寺院はビザンチン、ロマネスク、ゴチック、ルネッサンスのあらゆる様式がこめられていて、
ファサードは大理石と彫刻で飾られ、三方を囲む回廊にはカフェやベネチアガラスなどのショップが並んでいます。
それにしても広場にいるおびただしい数の鳩にはウンザリ。頭上近くに飛んできて危険を感じるので、ご注意!
サンマルコ広場 |
広場から運河を望めば、印象派の画家モネを魅了した光景が展開しています。
どこをとっても絵になるヴェネツィアの魅力は尽きません。
サンマルコ広場から対岸を望む |