ドイツ・ファンタスティック街道と南仏の美しい村を訪ねて 
Fantastic Road in southwest Germany & the beautiful villages in French Riviera
11.コート・ダジュールの街あれこれ(French Riviera etc.)

南仏の美しい村を訪ねる旅も終盤、最後に、いくつか印象に残った街をさらっとご紹介して、パリに飛ぶことにしましょう。

カンヌ(Cannes)
コート・ダジュールの海岸線は軒並みリゾートですが、 ニースと並ぶところといえば、カンヌでしょうか。

La Ville de Cannes officiel site
http://www.cannes.fr/

いわずと知れた国際映画祭(Cannes Film Festival)で有名な、華麗な高級リゾート。 海岸沿いは、レッドカーペットの会場、Palais des Fetivalsを中心に カジノやゴージャスなホテルが並んでいます。
写真は、映画祭会場前に位置する豪華ホテル。

アンティーブ(Antibe)
ニースから20キロ、カンヌから12キロの地点、カップ・アンティーブ(アンティーブ岬)の東側に、城壁に囲まれたアンティーブの街があります。アンジェ湾を挟んで、ニースの反対側。
ここは、ピカソ美術館があるので有名。海岸沿いに岸壁を進むと、グリマルディ城(Chateau Grimadi)があり、1946年にピカソがアトリエとして使っていたことから、現在は美術館になっています。
(訪れた2007年は残念ながら休館中。現在再開館))

La ville d' Antibes & Juan les Pins officiel site
http://www.antibes-juanlespins.com/

ヨットハーバーには、ヨットやクルーザーから豪華客船まで、 停泊しています。
上の写真の中央ハーバーの彼方に見えるのがグリマルディ城。
岸壁の下の美しく半円を描く遠浅のビーチは、まだまだ
大勢の海水浴客でにぎわっています。


ジュアン・レ・パン(Juan-les-Pins)
アンティーブに隣接してジュアン・レ・パン(Juan-les-Pins)。
ちょっと他と雰囲気の違うジャズの街。
ジャズ・フェスティバルが開催されることで有名です。
観光ミニトレインの運転手さんも陽気にスウィングしながら
運転しているのが印象的。
バーやライブハウスも多いようで、音楽好きには楽しい街かも。


ムージャン(Mougins)
アンティーブから10分ほど山側に入ったところにあるのが、食通には有名なヴァカンス・スポット、ムージャン(Mougins)。
カンヌ国際映画祭にやってくるセレブ達をターゲットにしたグルメの町です。 かつてミシュランの三ツ星を獲得した、伝説のロジェ・ヴェルジェ(Roger Verge)のレストラン ムーラン・ドゥ・ムージャン(Le Moulin de Mougins)も街はずれに。

Mougins officiel site
http://www.mougins-coteazur.org/

また、パブロ・ピカソが晩年をここで暮らし、 ジャン・コクトー、エディット・ピアフ、 イヴ・サン・ローラン、クリスチャン・ディオールなどが 滞在したといいます。 ギャラリーや工房が軒を連ねるアートの街でもあります。


Alain Llorca Le Moulin de Mougins
http://www.moulindemougins.com/
ファウンダーのロジェ・ヴェルジェ亡き後、ムーラン・ドゥ・ムージャンは、
アラン・ロルカ氏(Alain Llorca)が引き継ぎ、ミシュランの2つ星を獲得しています。

せっかくなので、こちらで一泊し、ディナーをいただきました。
エントランスには、このお店の名前が由来するミルが展示されています。

幹線道路脇ですが、お庭は広く緑豊か。
このあたりならではの現代アート作品なども飾られています。

メインの子羊のローストは、フォアグラ、トリュフなど高級食材とともに。 さすが、2つ星と思わせるお料理。 こちらのレストランでは、お料理学校もやっているようです。


Auberge de la Madone
http://www.auberge-madone-peillon.com/
お料理つながりで、ペイヨンの1つ星、オーベルジュ・ラ・マドンヌの
お料理もご紹介しておきましょう。

地物のお野菜や魚介類を使用、郷土料理を洗練させた趣向で
気取らないおいしさ!

そういえば、エントランスに、ニースで1つ星の日本人シェフ、松嶋啓介氏のレストランのカードが置いてあったので、伺ってみるとお友達とのこと!

Keisuke Matsushima
http://www.keisukematsushima.com/

グルメはフレンチ・リヴィエラのもう一つの魅力です。


ソフィア・アンティポリス(Sophia Antipolis)
最後にアンティーブから山側に入った広大な丘陵地域に展開されるテクノポリス、
ソフィア・アンティポリスをご紹介しましょう。

Le site Officiel de Sophia Antipolis
http://www.sophia-antipolis.org/

ソフィア・アンティポリスは、アンティーブの北方ヴァルボンヌ市内の松林
2400ヘクタールを開発して造られたサイエンティフィック・パークです。


開発は、1969年から始まり、2008年現在、主に、IT、マルチメディア、薬学、バイオテクノロジー分野をテリトリーとした、1414社を数える企業、大学、研究所、ビジネススクールが集積し、30000人の従業員 、5000人の学生、4000人の研究者を擁するテクノポリスを形成しています。

遠くヨーロッパアルプスを望める丘陵地帯に展開し、自然公園の中に各施設が点在しているといった感じの全く新しい地域。

写真は、CERAM Sophia Antipolis というビジネススクール。


最後に、コート・ダジュールの新たな一面をご紹介しました。

温暖な気候、海も山もある、美しいバラエティに富んだ景観、無数の個性的な街や村。アートにグルメ、何をとっても超一流!

コート・ダジュール(フレンチ・リヴィエラ)の魅力は尽きません。
何度も訪れたい地域の一つです。