特集: flânerie(そぞろ歩き)

<四季折々の京都>

第14回 京都散歩 西本願寺〜京都鉄道博物館〜東寺

2018年が明けたばかりととりわけ寒さが厳しい初春となりました。

1月の平均気温が5℃、盆地特有の底冷えのする京都の寒さは、ことさら今年は厳しいでしょう。

そこで、今回は、郊外は避け、京都の中心エリア京都駅周辺を巡ってみましょう。

【西本願寺】
まずは、西本願寺。浄土真宗本願寺派の本山で、通称お西さんと京都では呼ばれ親しまれています。

浄土真宗は、鎌倉時代の中頃に親鸞聖人によって開かれましたが、その後、室町時代に出られた蓮如上人 によって民衆の間に広く深く浸透して発展し、現在では、わが国における仏教諸宗の中でも代表的な教団の一つとなっています。(本願寺Webサイトより)

境内は、国宝に指定されている桃山文化を代表する建造物や、庭園など見所満載!



国宝・阿弥陀堂(本堂)宝暦10年(1760)再建。東西42メートル、南北45メートル、高さ25メートル。中央に本尊阿弥陀如来の木像、 左右にインド・中国・日本の念仏の祖師七師と聖徳太子の影像が安置されています。



国宝・唐門は、 桃山時代の豪華な装飾彫刻を充満した檜皮葺き(ひわだぶき)・唐破風(からはふ)の四脚門(しきゃくもん)で、 伏見城の遺構とも伝わっています。彫刻の見事さに日の暮れるのを忘れることから「日暮らし門」とも呼ばれているとか。



また、国宝・飛雲閣は、金閣、銀閣とともに京都三名閣の一つ。秀吉 が建てた聚楽第の一部ともいわれており、三層からなる楼閣建築です。

その他、国宝・対面所(鴻の間)、国宝・雁の間、国宝・菊の間、国宝・雀の間、 国宝・白書院、国宝・黒書院など国宝建築のオンパレード! 中には、建築に携わった職人さんが残したと思われる細工も廊下のどこかに見られますので、 目をこらしてみては?



アクセスは、市バス『京都駅前』から9番,28番,75番(西賀茂車庫行など)に乗車、 『西本願寺前』下車すぐです。

DATA
京都市下京区堀川通花屋町下ル
TEL:(075)371-5181(代)
http://www.hongwanji.or.jp/


さて、次に向かうのが梅小路公園内に2016年4月にオープンした京都鉄道博物館です。

【京都鉄道博物館】




伝統を重んじながらも革新を続ける京都にふさわしい印象的なデザインの正面玄関をはいると、 そこは鉄道文化の総合博物館。実物の車両展示を含め様々な鉄道体験ができる魅力的な 展示が盛だくさん!

圧巻は広大な吹き抜け構造の本館1Fの実物車両群の展示です。



そして、国指定の重要文化財である扇形車庫と明治から昭和にかけて活躍した 代表的な蒸気機関車は必見です。



お時間があれば、「SLスチーム号」で往復1kmを約10分間で走る蒸気機関車の体験乗車も、おススメ!(有料)



お子さま連れに大好評の京都鉄道博物館、冬の京都旅に組み入れてみてはいかが?

DATA
京都市下京区観喜寺町
TEL:0570-080-462
http://www.kyotorailwaymuseum.jp/
詳細は、アート&カルチャー
第128回 京都鉄道博物館へ
http://www.ktai-supli.jp/art/201611.html


さて、次に向かうのは、京都鉄道博物館の屋上からも良く見える東寺。 新幹線の窓からも見える京都のランドマーク的存在ですよね。



【世界遺産(世界文化遺産) 教王護国寺 (東寺)】
東寺は、京都市南区九条町にある仏教寺院で真言宗の根本道場。

真言宗全体の総本山で、「教王護国寺」とも呼ばれています。

山号は八幡山。本尊は薬師如来。寺紋は雲形紋。 平安京鎮護のための官寺(国立の寺院)として建立が始められた後、 嵯峨天皇より空海に下賜され、真言密教の根本道場として栄えました。

なんといっても見所は、高さ約55メートルの日本最高の五重塔(国宝)です。 寛永21年(1644年)に、徳川家光が再建奉納したものとか。



講堂(重要文化財)にあるわが国現存最古の密教彫刻の一群は必見! また、金堂(国宝)、大師堂(国宝)、蓮花門(国宝)なども見所です。



1994年世界遺産に登録されました。



東寺弘法市も有名で、弘法さんとよばれ、毎月21日の朝5時ごろから夕方4時ごろ(日没ごろ)まで 終日行われていますので、立ち寄られるのもいいかも。

DATA
京都府京都市南区九条町1
TEL:075-691-3325
http://www.toji.or.jp/

京の冬の旅は、京都駅周辺がおすすめ!新旧織り交ぜた見所を巡れることでしょう。